香川の行く「マンチェスターU」全解剖 総資産22億ドル超、世界中に6億人のファンがいるビッグクラブ

 創立130年以上の歴史を持ち、毎年、世界でのべ40億人が試合を視聴するマンU。強さの秘密、歴史を作った名選手やクラブが抱え込む金銭問題などチームを徹底解剖する。

 日本代表の10番、香川真司(23)が、1300万ポンド(約16億円)もの金額で入団する英・プレミアリーグの『マンチェスター・ユナイテッド(以下、マンU)』。世界中に6億6000万人のファンがいると言われる、名実ともに世界No.1のビッグクラブである。

 マンUの歴史は古い。その前身は、1878年にイングランド北西部の都市マンチェスターの鉄道員が中心となって創立したクラブ『ニュートン・ヒース・ランカシャー&ヨークシャー・レイルウェイズFC(ニュートン・ヒース)』だ。以降、〝労働者のチーム〟と言われながらも、マンUは130年余りの歴史を誇る〝名門クラブ〟として発展してきた。

 リーグ優勝は最多の19回。さらに、欧州№1のクラブチームを決めるUEFAチャンピオンズリーグ(CL・旧UEFAチャンピオンズカップ)制覇は、3度に及ぶ。特に'99年のCL決勝での奇跡的な逆転劇は、世界中のファンを魅了した。1点ビハインドのまま迎えた後半ロスタイム、残り時間3分弱でデイヴィッド・ベッカム(37)が蹴ったCKのこぼれ球を、テディ・シェリンガム(46)が押し込んで同点。続けざまに得たCKもオーレ・スールシャール(39)が押し込み、世界最高のGKオリバー・カーン(43)がゴールを守るバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を降したのだった。

 そしてこのマンUを常勝軍団に育て上げ、今なお名門たらしめている原動力と言えば、なんといっても〝名将〟サー・アレックス・ファーガソン監督(70)の存在だろう。'86年から、26年間にわたりチームの指揮を執り続ける彼は、国内リーグ優勝12回を数え、'98―'99シーズンにはイングランド初となる「3冠(プレミアリーグ・FAカップ・CL)」を成し遂げた。その業績から、'00年にナイトの爵位を与えられ〝サー〟の称号で呼ばれている。