ゴルフ
全英オープン、間もなく開幕!
デュバルの世界。リザムの世界。

リザムの観衆の視線を浴びながら練習ラウンドするデュバル(写真/中島望)

文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

衝撃の一言

 全英オープン開幕を明日に控えた水曜日、ロイヤルリザム&セント・アンズの話題を独占したのはデビッド・デュバルだった。

 リザムが全英オープンの舞台になるのは今年が11回目。前回大会の01年に優勝したのがデュバルだった。

 全盛期はタイガー・ウッズと世界一を競い合い、99年にはウッズを押しのけて王座に君臨したデュバル。あの全英優勝で通算13勝目を飾ったのだが、それが最後の栄光になった。以後、この11年間、彼は深い深い不調に喘ぎ続けてきた。

 どんなに成績が下降しても、過去の優勝者の資格で全英オープンには出場できる。今回もその資格でやってきたのだが、「他のコースで開催される全英と違って、このリザムだけは過去のチャンピオンとして戻ってきたぞという気がする」。

 かつて自分が勝った土の上に再び立てば、特別な想いが蘇るのだろう。現役バリバリのトッププレーヤーがその状況を迎えたら、その特別な想いをエネルギーに変えて再び勝利を狙うことを本人も周囲も現実的に考えられる。

 だが、現在のデュバルは、もはや世界ランク775位まで下降している。いくらリザムで勝った選手だからと言って、彼が再び勝利を飾るなんてことを本気で信じている人は皆無に近い。

 それなのに、デュバルは、きっぱりと、こう言ってのけたのだ。

 「勝つつもりでプレーするのかって? もちろんだよ」

 衝撃的な一言だった。会見場を埋め尽くした世界中のメディアが、その瞬間、どよめいた。

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