あなたの血管を健康に!
タマネギエキスで夏を乗り切る

(「仕事のヒント」取材班)

ジメジメとした梅雨も明け、いよいよ夏本番。昨年に続いて2度目の節電の夏を迎えるにあたり、やはり気になるのが暑さ対策、熱中症対策だ。節電のために暑さを我慢しすぎれば、熱中症になる恐れがあるだけでなく、脱水症状による脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクも高めてしまう。

「血管内皮機能低下の原因の多くが、コレステロールや糖分の高い食事、過度な飲酒や喫煙、運動不足といった生活習慣にあります。しかし、血管機能の低下や障害は自分では気づきません。その異常を見過ごしたまま動脈硬化を進行させ、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気を引き起こすのです」(中川院長、以下同)

 これまで何も考えずに不摂生を続けて来たという人も多いと思うが、中川院長の示す最悪のシナリオだけは是が非でも避けたい。ひとつ明るいニュースを挙げれば、血管をやわらかく働かせる内皮機能が低下してしまっても、早期であれば、食事や運動、禁煙といった生活習慣の改善によって血管内皮機能は回復することが、最近判明してきたのだという。しかも、何歳からでも若返らせることができるという。思いたったが吉日。今からでも対策は遅くはない。

タマネギの血管内皮改善効果に注目

身近な野菜のタマネギだが、ケルセチンをはじめ様々な健康成分が注目を集めている

 そんななか、7月19日・20日に開催された第44回日本動脈硬化学会で、興味深い研究結果が発表された。タマネギエキスを継続的に摂取することで、血管内皮機能が改善されることが明らかとなったのだ。

 濃色野菜や柑橘類、ベリー類などの果物やお茶などの食物にはポリフェノールと呼ばれる抗酸化物質が含まれており、血管を保護する作用をもつと言われている。これまでにもさまざまな疫学調査で、心疾患リスクを低減させる効果が報告されてきた。なかでもタマネギには、このポリフェノールの中でも抗酸化力が強い「ケルセチン」が豊富に含まれており、血管内皮機能を改善することが示されている。

 ハウス食品株式会社中山氏ら研究チーム(共同研究者:広島大学 東教授)は、健常男性22名に、ケルセチン51mgを含むタマネギエキスを約30日間摂取させ、FMD値の測定を行った。FMD値とは血管内皮機能を判断する指標のこと。その値が高いほど血管内皮機能が正常であると判断することができる。結果は、タマネギエキスの摂取後のFMD値が摂取前と比べて有意に上昇。タマネギエキスの継続摂取によって、血管内皮機能を改善することが認められたのだ(グラフ参照)。

学会発表された研究結果。タマネギエキスの継続摂取により、食後FMD値は5.1%から6.7%に上昇。データ:ハウス食品の第44回日本動脈硬化学会総会・学術集会(2012年)発表から一部引用

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