2012.07.19(Thu)

未知のことを始めると、
「怖くないの?」と聞かれます。
でも、私の答えはいつも
「ワクワクする!」なんです。

タマホーム 玉木康裕

週刊現代
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 創業14年で売り上げ2000億円に迫る住宅メーカー『タマホーム』。躍進の理由は価格の安さだ。住宅の建築費は坪単価50万~70万円が相場。しかし同社は、ほぼ半額となる坪単価24万8000円にまで下げ、急成長を果たした。建築部材を大量発注して原価を下げ、薄利多売を徹底した結果だ。大きな声で話し、よく笑う玉木康裕社長(62歳)がパワフルに経営術を語り尽くす。

 

未知のことを始めると、
「怖くないの?」と
聞かれます。
でも、私の答えはいつも
「ワクワクする!」
なんです。
たまき・やすひろ/'50年福岡県生まれ。'74年、福岡大学商学部卒業後、実父が経営する建設会社筑後興産に入社。'92年、坪単価約25万円という低価格住宅の販売を開始。'98年に筑後興産から、タマホーム株式会社として分離独立し、代表取締役に就任。会社の立ち上げ以来、休みをとったことがないという

名人とは

 地下足袋を履き、軽トラックに乗って大学に通っていました。実家は社員が数十人規模の工務店でした。思い出すのは、大工さんでも左官さんでも、名人と言われる方ほど、腕を誉められても「まだまだです」とおっしゃること。常に「自分は至らない」という考えを持っているから何を見ても学べるのかな、と思いました。

安価で儲ける

 起業のきっかけは、実家の工務店に勤務していた42歳の時『ジョイフル』(九州地方を中心に展開するファミリーレストラン)でコーヒーを飲んだことでした。3人で訪ね、レジに向かうと値段が450円と言うから「高いなぁ」と思いました。ところが3をかけて1350円払うと、店員さんが「3人で450円です」と言うんです。「こんな値段で商売が成り立つの!?」と聞いたら「パートだからわからないけど、今年も店が増えるようです」と言う。すぐ事務所に戻って「うちも半額にする!」と宣言しました(笑)。

1兆円

 私のビジネスモデルは、ジョイフルさん、さらにはユニクロさんと似ています。大量に仕入れて原価を圧縮し、安ければ売れるからさらに原価を圧縮する---という手法で値段を下げています。'98年に実家の工務店から独立し、弊社を創業した当初、私は48歳で社員はたった3人でした。「売上高1兆円を目指す!」と言うと周囲から笑われましたが、今、2000億円まで来ましたよ。

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