2012.07.14(Sat)

週2回以上のファーストフードで心臓病死のリスクが56%も高まる

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HBR

少なくとも週に2回以上、定期的にファーストフードを食べた場合、アジア人でも糖尿病と心臓病のリスクが高まることが、米国ミネソタ大学公衆衛生学科のAndrew O. Odegaard博士らの研究で明らかになり2012年7月2日のオンライン版Circulationに発表されました。

この研究はシンガポールに在住する45歳~74歳の男女63,257人の中国系シンガポール人を対象に1993年~1998年に実施されたSingapore Chinese Health Studyと呼ばれる大規模な疫学調査で、ファーストフードに関しては1999年~2004年の間に52,584人(Singapore Chinese Health Studyの被験者の中から抽出した)を対象に電話調査を行いました。調査内容は、ファーストフードを食べる頻度、種類、量などで、ファーストフードの種類としては、ハンバーガー、フライドポテト、ピザ、フライドチキン、ホットドック、サンドウィッチなど。さらに中国風のスナック菓子や点心などの消費量についても調べました。

その結果、2,252人が糖尿病を発病し、1,397人が冠動脈心疾患でなくなっていることが明らかになりました。分析を進めると、週に2回以上ファーストフードを食べる人は、ファーストフードを全く食べない人よりも27%も糖尿病になるリスクが高く、56%も心臓病で死亡するリスクが高いことが明らかになりました。

さらに週に4回以上、ファーストフードを食べる人が811人おり、そのうち17人が冠動脈心疾患でなくなっており、週4回以上ファーストフードを食べると、ファーストフードを食べない人に比べて、80%も心臓病で死亡するリスクが高くなることも判明。

この結果について研究者らは、今までの研究は、欧米人を対象にしたもの、南アジア系の人々を対象にしたもの、米国国内に在住のアジア人を対象にしたものが多く、アジア地域に在住する東アジア人のデータは稀であり、その結果から見ても、ファーストフードを長期間、頻繁に食べることによる糖尿病、心臓病の発症リスクが大幅に高まることが明らかになったと述べています。


医療ジャーナリスト 宇山恵子
Circulation Online, July 2, 2012
DOI:10.1161/CIRCULATIONAHA.111.084004.

 

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