白洲信哉 第2回 「細川護煕にじか当たりで秘書になり、何も分からないまま首相官邸に入った27歳の夏」

2012年07月11日(水) 島地 勝彦

撮影:立木義浩

第1回はこちらをご覧ください。

シマジ 東銀座に"みよし"という小料理屋があります。いまから40年ほど前の話ですが、そこにしょっちゅう青山二郎、小林秀雄、そして信哉さんのおばあちゃまの白洲正子が入り浸っていました。青山二郎はその店の2階に棲みついていたようです。

 わたしも偶然この3人と出くわしたことがありました。そのころ白洲次郎は、銀座のど真ん中にある"エスポワール"や"おそめ"あたりでひとり豪遊していたんでしょう。

白洲 青山二郎は正子にとって骨董と文章の師であり、小林秀雄は次郎の中学時代からの親友、今日出海の東大時代の親友で鎌倉文士仲間だったので、3人は気が合って親しかったのでしょう。

 次郎が朝早くから畑仕事をしていると、飲み明かして始発で帰ってきた正子に、よく出くわしたそうです。あの夫婦は「協力すれど介入せず」といった関係だったようです。

シマジ 大人の夫婦関係ですね。しかし白洲次郎は銀座でモテモテだったようですね。

白洲 まだ神格化されていなかった頃ですから自由に遊んでいたんでしょう。

立木 白洲次郎もシマジも"どもり"だ。どうして"どもり"は女にモテるんだろう。

1
nextpage



昨日のランキング
直近1時間のランキング