ゴルフ
世界ランク「218位」VS「464位」のプレーオフ。ルーキーの底力が生んだシンデレラボーイ
世界ランク218位で初優勝したルーキーのテッド・ポッター・ジュニア(写真/中島望)

文/舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

まるで二軍?

 ネイションワイドツアーと呼ばれてきた二軍ツアーの名称が「ウエブ・ドットコム・ツアー」に突然変わったのは、つい先週のこと。

 だが、これは二軍ではなく一軍である米ツアーの今週の大会、グリーンブライヤー・クラシックの話。それなのに、優勝争いの面々は、まるで二軍のような顔ぶれになった。

 タイガー・ウッズもフィル・ミケルソンも予選落ちを喫したこの大会、しかし40代のデービス・ラブやケン・デューク、62歳のトム・ワトソンといった大ベテランが予選通過を果たして4日間をプレーしていた。

 とはいえ、優勝を狙える位置につけていた中で、有名選手といえば、全米オープンを制したばかりのウエブ・シンプソンぐらいのもの。それ以外は、一見して誰が誰やらわからないほどの無名選手揃いとなった。

 シンプソンが抜け出した時点で、てっきり彼が優勝するのだろうと思えた。何と言っても波に乗っている選手だし、メジャータイトルを得たことで自信も高まっているはず。

 だが、シンプソンは12番以降、続けざまに4つもボギーを叩き、優勝戦線から脱落していった。

 その崩れ方は、同じ最終組で回る選手の粘り強いプレーぶりに圧倒され、焦り、乱れていったかのようだった。まるで、黄金期のタイガー・ウッズと最終日最終組になった新人選手がタイガーのオーラに圧倒され、崩れていく様子とそっくりだった。しかし、シンプソンが圧倒された相手は、タイガーではなくルーキーのトロイ・ケリーだったのだ。

 そんなふうに、メジャーチャンプといえども焦る状況に陥ると、案外、脆く崩れてしまうところがゴルフの恐ろしさだ。

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