スポーツ

井岡一翔との統一戦で王者陥落も、12Rをドクターを欺きながら戦い切った漢に拍手!八重樫東これが壮絶どつき合い後の顔面だ!

2012年07月07日(土) フライデー
friday
「試合中はこのくらいしか見えなかった」。そういって八重樫が指で示した視界は、上下10cmほどだった

「元々目は細いんですが、ここまで顔を腫らせたことは初めてです。左目は完全に塞がっている状態ですが、右目は少しだけ開いてます。とは言っても、笑うと何も見えなくなりますが(笑)」

 第三者が語るのはいいが、負けた本人が語ると言い訳がましい︱そう渋りながらも、八重樫は言葉を選ぶように激戦を振り返ってくれた。

「井岡君の狙い通りに、目の腫れを連打されてしまいました。彼のジャブは正確無比で無駄がないんです。ノーモーションで飛んでくるから、避けるのも難しい。途中からは両目がパンパンで見えなくなってきたので、バンバンバンと三連打された時、『もういいや』と考え方を切り替えました。打たれるということは相手が近くにいるということだから、その瞬間にパンチを出せばいい、と」

 肉を切らせて骨を断つ---ジャブで距離を取り、ポイントを稼ぐ井岡に対抗するにはそれしかなかった。結果、回を重ねる毎に被弾した顔は腫れ上がり、有効打を何度も当てつつも3-0の判定でベルトを失った。しかし、ラスト10秒を告げる拍子木が鳴っても、死力を振り絞ってフックを連打する姿に、ファンは熱狂したのだ。井岡がライトフライ級への転向を宣言する中、敗れた元チャンプは腫れた目の奥で何を見ているのか。

「自分が階級を変えても再戦をしたい気持ちはあります。ただ、しばらく休んでも(大橋秀行)会長には怒られないかなと。2ヵ月ぐらい休みたいんですが、フィジカルトレーナーからは『来週から走ろう』と誘われています。まだ腫れが引かないので迷っていますが・・・・・・」

 道行く人は間違いなくド肝を抜かれるだろう。しかし、この顔は、ファンを沸かせた勲章である。

「フライデー」2012年7月13日号より

previous page
2


Special Feature
最新号のご紹介