IPOを果たし、マネタイズを本格化させるFacebook
問題の「ニュースフィード内広告」

 5月18日に上場を果たしたFacebook。上場したことで圧力も受けているのか、ここ数ヵ月、サービスの「マネタイズ(収益化)」に本格的に動き出しています。最近のFacebookの注目の動向をまとめました。

ニュースフィード内広告をリリース

 現在、モバイル端末からFacebookにアクセスするユーザーは5億人に上っていますが、モバイル端末は 画面が小さいため、 これまでFacebookは収益源である「Facebook広告」を配信できていませんでした。言い換えれば、5億人ものユーザーは、Facebookに1円の広告収益ももたらしていなかったのです。

 この状況を打開すべく、先日Facebookは「ニュースフィード内広告」をリリースしました。「ニュースフィード」とは「友だちの更新情報」が表示される空間で、Facebookユーザーにとっての聖域ともいえるスペースです(上の画像参考)

 このニュースフィードに表示される「ニュースフィード広告」は、モバイル端末にも配信されるため、5億人のユーザーを「マネタイズ(収益化)」する一歩になるわけです。

 ところが、「聖域」に広告が表示されたことに対して、国内外の一部のユーザーは強い反発を示しました(参考:「一気にFacebookに醒めた。このステマ手法の広告はないでしょ!!」)。私も初めてニュースフィード広告を目にしたときは、軽い違和感を覚えました。

 一方、興味深い事実も判明しました。聖域に入れるニュースフィード広告は高いクリック率を誇り、企業にとっては素晴らしいソリューションであることがわかったのです。TechCrunchが報じるところによれば、ニュースフィード広告は、既存のFacebook広告と比べて、なんと13倍のクリック率をはじき出しています。

 現在のところ、Facebookはユーザー体験を損ねないよう、ニュースフィード広告をかなり控えめに表示しています。しかし、表示回数が少なければ、それだけFacebookが得る広告収益も低く抑えられたままになります。今後はユーザー体験とのバランスを調整しながら、ニュースフィード広告の露出回数をギリギリまで増やしていくと考えられます。

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