2012.07.05(Thu)

知識は陳腐化する---
MBAを取得して強く思ったことです。
当時学んだ、世界最先端の株価形成理論は、もう、使い物にならないでしょう

サトーホールディングス 松山一雄

週刊現代
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 小売店舗になくてはならないバーコードやICタグといった自動認識システム。これらのプリンターやラベル、読み取り機を、ヨーロッパ・アジア・北中南米など世界中で販売する企業が今回の取材先『サトーホールディングス』だ。隠れた世界的企業を率いるのは、米国の名門大学でMBAを取得し、同社を急成長させている松山一雄社長(51歳)。世界を知るビジネスマンが語る経営論は、理知的かつ意外と庶民的だった。

 

知識は陳腐化する---
MBAを取得して
強く思ったことです。
当時学んだ
世界最先端の
株価形成理論は、
もう、使い物に
ならないでしょう
まつやま・かずお/'60年、東京都出身。'83年、青山学院大学文学部卒業後、'87年サトーに入社、マレーシア工場の経理・財務に従事する。'93年米国ノースウエスタン大学ケロッグ校にてMBAを取得。その後、消費財メーカー勤務を経て、'01年サトーに再び入社。国際営業本部長として海外事業の責任者を務める。'11年10月より現職

余談ですが

 バーコードは英数字を黒いバーと余白の幅で表現したものです。入れられる情報量は数十文字、商品番号程度です。簡単に言うと、レジでピッとやると商品番号から、商品名や価格の情報が呼び出されるわけです。携帯電話で撮影して使うQRコードもバーコードと同じ仕組み。でも、データを縦横方向に表現できるため飛躍的に情報量が増え、数字で7089桁、漢字・カナだと1817字も入れられるんです。

"模様"の使命

 バーコードを使う利点は、瞬時にデータ処理ができ、間違いもないことです。今、入院すると腕にバーコード付きのタグが巻かれる場合があります。あれで投薬ミスが防げるんです。患者さんと薬、投薬する看護師さんのそれぞれにバーコードが付いていて、3つのデータを照合して確認できるから、顔や名前での判別に比べて間違いがない。バーコードで省力化しつつ、業務を正確に行えるんですよ。

10年ぶりに

 実は"出戻り社長"です。'87年に転職して弊社へ入社し、'91年にMBAを取得するために退社しました。でも'01年に昔の上司から「今、海外進出中だよ、仕事楽しいよ」と誘われ、「ただいま」と社に戻ったんです(笑)。

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