2012.06.28(Thu)

カルシウムと一緒にビタミンDを摂ることで高齢者の死亡率が低下!

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 ビタミンDが健康に好影響をもたらすというさまざまな研究結果が発表されていますが、特にビタミンDとカルシウムを一緒に取ることで、高齢者の骨折リスクが低下することはよく知られています。

 このビタミンDとカルシウムの服用が、高齢者の死亡リスクを低下させ、寿命をのばすことに寄与していることがデンマーク・オーフス大学のLars Rejnmark博士らが、Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism 2012年5月17日オンライン版に発表した研究で、明らかになりました。

 博士らはビタミンDのみ摂取した場合と、ビタミンDとカルシウムの両方を摂取した場合の効果を分析するために、8つの無作為化による臨床治験の結果を分析しました。データは平均年齢70歳の高齢者1000人以上(約90%が女性)を対象に得られたもので、詳細な分析の結果、ビタミンDのみでは死亡リスク低下は生じておらず、ビタミンDとカルシウムを一緒に服用した場合のみ、死亡リスクが低下していることがわかりました。

 また死亡リスクの低下は、骨折が少なくなったために生じているだけではない、何らかの健康上のプラスの効果によるものを含んでいることも、明らかになりました。

 博士らはこの結果について、カルシウムを服用することが、心臓血管の健康上マイナスの影響を持つことを示唆する研究データもあるが、今回の研究結果からは全体としてカルシウムのマイナスの作用よりは、高齢者の健康に対してプラスの効果が示されたのではないかとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism
2012年5月17日オンライン版

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