2012.06.24(Sun) 岡田 真理

アスリートがこだわる栄養バランス

筆者プロフィール&コラム概要

 アスリートにインタビューするとき、食生活についてどんな配慮をしているか尋ねてみると、必ずといっていいほど「栄養のバランスには気をつけています」と答える。

 アスリートでもそうでなくても、栄養のバランスが体にとってよいということは、誰もがわかっているはず。「肉ばかりではなく魚も食べる」「野菜は多め、脂分や糖分は控えめに」といった具合に、なんとなくこうすれば栄養バランスがいいだろうという漠然としたイメージは、きっとみなさんもお持ちだろう。しかし、具体的に何をどんなふうに食べればバランスがよくなるのか、理解している人は少ないのではないだろうか。

 栄養バランスのよい食事とは、いったい何か。

 まずは、エネルギー源となる「主食」。主に米やパン、パスタなど糖質の含まれる炭水化物で、脳や筋肉のエネルギーになる。アスリートの場合は、これが体を動かすためのパワーをアップさせたり、競技への集中力を高めたりする役割を果たす。

 肉や魚などの「おかず」には、主にたんぱく質と鉄が含まれ、筋肉や血液を作り出す。これらはスピードやスタミナ維持に必要な栄養素だ。「野菜」や「果物」にはミネラルやビタミン、食物繊維などが多く含まれるため、体調管理には欠かせない。特に果物はビタミンCが豊富で、疲労回復の作用もある。「乳製品」はたんぱく質とカルシウムが豊富で、骨を丈夫にし、イライラも解消する。

 アスリートにとってもそうでない人にとっても、主食・おかず・野菜・果物・乳製品の5つの柱がしっかり揃った食事が、栄養バランスのよい食事といえる。アスリートの場合は、自分の体質や競技の特性に合わせ、必要に応じてそれぞれの量を調整していくのである。

 この5つの柱は、普段の生活でも応用できる。例えば、コンビニでランチを買う場合。おにぎりを3つ買うのではなく、ハム野菜サンド(主食・おかず・野菜)とブルーベリーヨーグルト(果物・乳製品)で、とりあえず5つの柱が完成。ファーストフードだったら、チーズバーガー(主食・おかず・乳製品)とオレンジジュース(果物)にサラダ(野菜)を添えればOK。できればポテトは避けておこう。あまり健康的な例ではないが、このように最低限の配慮はできる。

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(おかだ・まり) スポーツライター、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション代表。1978年生まれ。立教大学卒業後、カリフォルニア大学エクステンションにてマーケティングのディプロマを取得。帰国後はプロアスリートのマネージメントに従事し、後にライターに転身。現在はアスリートのインタビュー記事を執筆する傍ら、ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを運営している。


アスリートと「食」

自らのカラダに細心の注意を払うトップアスリートたちは食生活にもプロフェッショナルである。アスリートにとってもそうでない人にとっても役に立つ、スポーツ選手たちの食に関するエピソードを、自らもプロ選手のマネジメントに携わった気鋭のライターが紹介する。