雑誌
橋下徹が殺される!民主と自民が手を組んで この男を必死に潰そうとしている
日本も世界も変わったのに、
変わらないのはこの国の中枢だけ(1)

 凶暴なトラも、狭い檻に閉じ込め、餌を与えず弱らせてから、棒でメッタ打ちにすれば死んでしまう。権力の中枢に居座る者たちは、そうやって敵を排除してきた。今度のターゲットはこの男である。

あいつらを再起不能にせよ

 東京・霞が関近くの某所では、月に2回、各省庁のキャリア官僚が集まり、勉強会と称する意見交換会が開かれている。

 出席する官僚たちの所属はさまざま。財務省、総務省、経産省、外務省、厚労省、国交省・・・・・・。さらに警察庁と文科省のキャリアも最近、そこに加わった。

 彼らの話題の中心は、橋下徹・大阪市長である。だが、褒めるものはいない。

総務省 橋下氏の存在により、われわれが、もっとも省益を損なうことになる。

経産省 やたらと攻撃的な人物。彼が政権を取ったら、狙い通りに霞が関は潰されてしまうのではないか。

 橋下・大阪維新の会が掲げる目標は、「霞が関解体」と「地方分権」だ。その煽りをもっとも受ける、2省の危機感は強い。

外務省 とはいえ彼は外交・安全保障問題について詳しくない。あの調子では、まだ国政は無理だろう。

 一方でそんな他人事のような意見も出る。だが、楽観論はすぐに他の出席者によって否定される。

「そもそも、外交機密費なんて真っ先にメスが入れられるぞ、というわけです。橋下政権ができれば、国家公務員の大規模な削減と大幅な給与カットが行われるのも間違いない。どの省庁も危惧を強めています。だからホンネは皆決まっていますよ。なんとかして橋下氏を排除したいということです」(経産省キャリア)

 橋下徹・大阪市長が、窮地に陥っている。関西電力・大飯原発の再稼働問題で、政府の方針に異を唱えて反対をしてきた橋下氏は、最後は「ブラックアウト(不測の大停電)危機」という政財界・マスコミが一体となった大キャンペーンに屈し、再稼働容認に転じた。

 停電が起きたら、すべて橋下のせい---。原発・電力ムラのプロパガンダによって四面楚歌の状態となり、橋下氏が妥協を余儀なくされた事実は、本誌が前号で報じた通り。大メディアは「敗北宣言」とことさらに強調し、支持率は低下。橋下氏の勢いに、やや陰りが出たようにも見える。

 冒頭で紹介した高級官僚たちのホンネが示すように、橋下氏の失墜を誰よりも望んでいるのは、〝中央〟のエスタブリッシュメント=既存の勢力だ。橋下氏が「ぶっ壊す」と宣言した霞が関や、永田町の大政党にしてみれば、いまや橋下氏ほど厄介な人間はいない。

「早く潰れてしまえ」

 そう熱望する人々が、巧妙かつ陰湿に世論までコントロールを図り、完全に同氏を包囲している。

「野田佳彦首相以下、既存の大政党やその所属国会議員にとって、橋下・大阪維新の会は最大の脅威となりました。官邸は維新の会潰しのため、スキャンダル情報の収集に躍起となっています」(官邸関係者)

 もしも橋下氏が中央政界に進出し、さらに政権を取ることができれば、この国の硬直しきった中枢は完全に打ち壊され、焦土と化す。だが、当の「中枢」に身を置く人々にしてみれば、それだけは、断固として避けなければならない。

「原発・電力不足問題で橋下氏のターゲットとなった経産省では、幹部が『奴だけは徹底的に叩け』と宣言して、組織的に橋下潰しに動いています。彼らにとっては、大阪市の特別顧問に、省の裏切り者である古賀茂明氏や、霞が関解体論を唱える元財務省の高橋洋一氏が就いているのが大問題なのです。彼らが再起不能になるまで、とにかく叩きまくるつもりでいる」(同・官邸関係者)

 そして霞が関以上に橋下氏の勢力伸張を恐れているのが、政権が崖っぷちにある野田首相ら現政権幹部と、増税のため彼らと談合している自民党幹部らだ。

 消費増税を含む税と社会保障の一体改革を巡り、攻防を続ける与野党だが、「もしも解散総選挙になれば、橋下にやられる」という危機感においては、あますところなく一致している。

「関西の小選挙区議席は48ありますが、消費増税を巡る民主・自民の野合政治に批判が集まる中、ヘタをすれば40議席近くを大阪維新の会が占拠してしまう恐れがある。

 したがって、野田首相にしろ、自民党の谷垣禎一総裁にしろ、橋下氏を封じ込めることは消費増税と同等の重要性を持ちます。原発再稼働で橋下氏を叩きに叩いたのは、それが背景にあります」(民主党幹部)

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