Close up 松山英樹「マスターズで勝つために」
練習時も試合時も、常にユニフォームを着用。練習時から、ゴルフ部を背負っていることを意識するためだ〔PHOTO〕小檜山毅彦

 若武者は東北福祉大の先輩・藤本佳則の〝背中〟を見て学んだという。同学年の石川遼に劣らない経歴を持つアマ最高ゴルファーが、本誌にだけ見せた闘志

「今年の『マスターズ・トーナメント』で、最終日に80というスコアを叩いてしまいました。気負いもあったと思いますし、ショットもパットもすべてが悪かった。悔しかったです。昨年いただいたローアマチュア(最優秀アマチュア)は名誉あることですが、僕の目標は、『マスターズ』で勝つこと。オーガスタの〝難しさ〟は、上手く言葉にできません」

大学のトレーニング場でストレッチ。12~2月の間は、一切ラウンドをせず、フィジカルを鍛えている

 夢舞台のコースを思い出しながら、そう語る松山英樹(20)の目は、世界最高峰のゴルファーが集うトーナメント『マスターズ』制覇を狙う気概に満ちていた。『マスターズ』とは、毎年、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催される世界4大メジャー大会の一つである。

 昨年11月、松山が『三井住友VISA太平洋マスターズ』を制した時、ファンや報道陣は、松山の「プロ転向宣言」を期待していた。同学年で、早くからプロへ転向していた石川遼(20)に比肩する成績を残していたからだ。だが、最後まで松山の口からプロの言葉は出なかった。

「(アマを続ける気持ちは)揺らいでいません。この大会に出場できて、このような成績を出せたのも、アマチュアで、大学でやっているからだと思うので、(プロ転向は)卒業してからと考えています」