2012.06.24(Sun) フライデー

一食6000kcalの食習慣がたたり心筋梗塞で入院。決して他人事ではありません
渡辺徹が味わった「メタボ→糖尿病」死の恐怖

筆者プロフィール&コラム概要
'82年 デビュー翌年、まだスリムな渡辺。ドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)で、二枚目俳優として大人気に

「心臓の冠状動脈が完全に詰まっていました。虚血性心疾患、心筋梗塞の状態だったんです」

 6月8日、2ヵ月間の休養から復帰した俳優の渡辺徹(51)が、会見で明かした事実は驚くべきものだった。3月半ばから疲労感や動悸など、身体の異常を感じていた渡辺は、自宅療養を経て4月中旬に入院。冒頭の診断を受け、6時間に及ぶ手術を経て、このほど仕事復帰したのである。入院中、口にできたのは病院食だけだったこともあり、90kgあった体重は79kgまで落ち、すっかりスリムになっていた。

「動脈は詰まっていたのに、それでも心臓が止まらなかったのは、毛細血管から血液が流れていたから。本当にラッキーでしたが、あと一歩遅かったらと思うと・・・・・・ゾッとします」

 今回、渡辺に〝死の恐怖〟をもたらした心筋梗塞は、彼の持病である糖尿病の進行による動脈硬化が原因だった。

 糖尿病は、糖分を分解するホルモンであるインスリンが不足するなどして、血糖値が上がる病気だ。尼崎市(兵庫県)にある池田病院院長で日本糖尿病学会専門医の池田弘毅医師が解説する。

「糖尿病には、遺伝的要素もありますが、実は、メタボリックシンドロームとも密接な関係があるんです。食べ過ぎなどでお腹に溜まった内臓脂肪は、インスリンの効きを悪くするホルモンを出すため、血糖値が上がってしまうのです」

 やっかいなのは、糖尿病には自覚症状がない上、放っておくと命に関わる合併症を引き起こすことだという。

「糖尿病の症状として、のどが渇く、尿が多くなるなどがよく言われますが、それは病気がかなり進行した状態に現れるもので、早期での症状はないんです。そして、糖尿病が進行すると、動脈硬化、網膜症、神経障害、腎機能低下など様々な合併症を引き起こす危険があります」(前出・池田医師)

 渡辺が、「親族に糖尿病の人間はおらず、あくまでも自分への甘さが原因」と反省するとおり、これまでの彼の食生活は、暴飲暴食の極みだった。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

賢者の知恵

週刊現代、セオリーより、マネー、生活関連の特集記事をお届けします。