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市川裕康「デジタル・キュレーション」
2012年06月21日(木) 市川 裕康

社内情報共有を促進するエンタープライズSNSの興隆

ヤマーのHP

 先週、多くの人を驚かせたニュースとして、マイクロソフトがエンタープライズ・ソーシャル・ネットワーク・サービス大手「ヤマー(Yammer)」を買収するという報道(想定買収額は10億~12億ドル、6月19日時点)が挙げられます。前回お伝えした、セールスフォース・ドット・コム(Salesforce.com)によるバディ・メディア(BuddyMedia)の買収のニュースとあわせ、エンタープライズ事業分野でのソーシャルメディア活用がますます本格化しつつあることを感じます。

■「Microsoft to Buy Yammer」 ウォールストリートジャーナル 2012年6月15日

 ヤマーとは、2008年9月に米ペイパル(Paypal)の元COOデイビッド・サックス(David Sacks)氏らにより設立された、組織内のコラボレーションを促進するためのウェブサービスで、同名の会社が運営しています。わかりやすくいえば、ツイッターやフェイスブックのインターフェイスや機能を備えた、クローズドなSNSです。

 現在、同社のサービスは、Ford MotorやeBayをはじめ20万社以上、Fortune 500企業の80%以上で採用されており、500万人以上の利用者のうち100万人近くが有料サービスを利用していて、大きな注目を集めています。

 ツイッターやフェイスブックが世界中で多くの個人に使われるようになった今日、ヤマーのおかげで、企業の中でも同じような共有のしくみを安心できる環境で使えるようになりました。それが、ヤマーが大きな成功を収めている理由です。

 マイクロソフトはすでに、ファイル共有やチャットのようなコラボレーションを可能にするソフトウェアを提供しており、ワード、エクセル、パワーポイントなど、ビジネスに欠かせないソフトウェアも多くの人に使われています。それに加えて、多くのユーザーを抱え、ソーシャルメディアの強みを活かしたサービスで絶大な人気を得ているヤマーの買収は、今後大きな相乗効果を生むのではないかと、期待の声が多く上がっています。

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