サッカー
二宮寿朗「新たなファン獲得へアクションを」
~Jリーグの未来像<後編>~

 なでしこジャパン人気が昨年の女子W杯制覇を機に一段と高まっているが、ザックジャパンも負けてはいない。

 先日行なわれたブラジルW杯アジア地区最終予選、6月の3連戦での地上波視聴率はいずれも関東地区で30%を超えた。アウェーのオーストラリア戦では35%超をマークしたとか。今年放送された全番組のなかで初めて30%を突破したというのだから、あらためてサッカー日本代表への関心の高さをうかがい知ることができる。

 翻ってJリーグ人気はどうか。

 発足当初の熱狂と比べてしまうと隔世の感はある。地上波の全国放送でお目にかかることはめっきり少なくなっており、スポーツニュース番組を見てもやはり、プロ野球の扱いのほうが大きい。もちろんファンはCS、BSで見ることができるし、観客数も3年連続で下降しているとはいっても激減しているわけではない。J1の平均観客数は2001年以降、1万5000人以上をキープしてきた。「本当のファンが残って人気は安定してきた」との見方ができる。その一方で、国内のサッカー熱の高さを考えるともう少しJリーグが盛り上がってもいいのでは、と思えてならないのだ。

 前回に引き続き、20年目のメモリアルイヤーを迎えたJリーグの将来像を考える今回のコラム。前回は「アジア戦略」という“外”を見ただけに、今回は“内”を見ていきたい。秋春制移行の検討、クラブライセンス制度導入、タレントの海外流出……。Jリーグは今、転換期にきている。直面している問題は多々あれど、今回はテーマをクラブの「ホームタウン戦略」に絞って考えてみたいと思う。ファン、サポーターあってのJリーグであることを、強調する意味を込めて。