日本にもいずれその時が来る!? 米国でマルチ・デバイス向けの料金プランがスタート

 米国の通信キャリア大手Verizonが、マルチ・デバイス向けの料金プランを今月末から開始すると発表し、注目を浴びている。

 これまでは、たとえばスマートフォン、タブレット、さらにネットブックなど複数のモバイル端末(マルチ・デバイス)を一人で利用する場合、ユーザーは個々のデバイス毎にキャリアと契約を結ばなければならなかった(つまり複数の料金プランに加入する必要があった)。

 これに対し、今回Verizonが発表した新料金プラン「Share Everything Plan」では、1つの料金プランで複数のデバイスをカバーするので従来より割安になるケースが多い。今回のプランはまた、家族がマルチ・デバイスを利用する際にも適用されるので、(日本の、いわゆる「家族割」のような)ファミリー・プランをマルチ・デバイスにまで拡大したプランと見ることもできる。

 日本はまだ米国ほどではないが、いずれは一人のユーザー(ないしは一家族)がマルチ・デバイスを使うケースが増えて来るだろう。今回、Verizonが発表した料金プランと、それに対する様々な見方や意見は、今後、日本のキャリアが同様の料金プランを検討する際に大いに参考とされるはずだ。

米国の新旧プランを比較

 Verizonが用意した新旧のプランを、具体的に見てみよう。米国では一昨年から、スマートフォンなどによる無線通信回線のひっ迫を理由に、AT&TやVerizonなど主要キャリアが(日本の、いわゆる「パケット定額制」に当たる)「無制限データ・プラン(unlimited data plan)」を次々と廃止。いすれも「段階的従量制」に移行しており、それは現在まで続いている。このうちVerizonの料金プランを示したのが、下の〔表1〕である。

表1: Verizonの段階的従量制・料金プラン

 これに対し今月末から開始される新料金プランは表にするのが難しいので、以下の文章で説明する。Verizonのプレス・リリースによれば、マルチ・デバイス対応の新プランでは月額50ドルで毎月の利用上限が1GBのものから、月額100ドルで同10GBのものまで6種類のプランが存在する。

 ここまで読んだ皆さんは、「おお、ずいぶんと安くシンプルなプランではないか!」と感心されるかもしれない。しかし実は、これだけでは済まない。ユーザーはこれに加えて、スマートフォンでは月額40ドル、従来型携帯では同30ドル、タブレットでは同10ドル、ノートブックでは同20ドルという、いわば「端末使用料」を毎月支払わねばならない。

 さらにややこしい、と言うか、人が悪いのは、毎月の利用上限を超えた際の追加料金である。これはユーザーが「どうも今月は超えそうだな」と思ったときに、事前にVerizon側に「超えます」と通知した場合は10ドルで済むが、うっかり通知しないで超えてしまった場合には15ドル請求されてしまう。

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