[NBA]
杉浦大介「レブロン・ジェームス、初戴冠を果たせるか」

~NBA現役ベストプレーヤーが背負った十字架~
決戦の舞台となるオクラホマシティ、マイアミは熱気に包まれている。

 今季のNBAファイナルで、誰もが待ち望んだカードが実現した。

 レブロン・ジェームス、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュという“ビッグ3”を擁するマイアミ・ヒートが、ケビン・デュラント、ラッセル・ウェスツブルックといった若き俊才たちに率いられたオクラホマシティ・サンダーと激突。実力、注目度の両方を兼ね備えた両チームの対決は、現在のNBAでは考えうる限り最高のマッチアップだと言ってよい。

ビッグゲームに勝てない選手

 しかし、この大舞台でより大きなプレッシャーを感じているのは、ヒート、そして、その大黒柱であるレブロンであるに違いない。“選ばれし者”とのニックネームを冠され、これまでリーグを代表するスーパースターとして君臨して来たレブロン。2010年オフにはボッシュとともにウェイドの待つヒートに移籍し、そこで空前のパワーハウスを形成すると、直後に「5、6、7、8度は優勝してみせる」と高らかに宣言した。

 にもかかわらず、昨季のファイナルではヒートはダラス・マーベリックスに2勝4敗で惨敗。シリーズ中に力を発揮できなかったレブロンは、ここで痛烈な批判にさらされる結果となった。

 もしも今季、再び敗れれば、レブロン個人としてはファイナル3連敗(クリーブランド・キャバリアーズ時代の2007年ファイナルでもサンアントニオ・スパーズに0勝4敗で敗れている)。囁かれ始めた“ビッグゲームに勝てない選手”という評価を、また裏付けることになってしまうのだろう。