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緊急レポート 油断していませんか19万棟が炎上し、高さ100m、秒速50mの火災旋風が東京を焼き尽くす
警告!首都直下地震が必ず起きる恐怖

昨年の3月11日、東京・新宿区にある抜弁天の坂道が崩壊した時の様子。この付近は震度5を記録している
東日本大震災発生当日、帰宅難民のために設けられた都内の受け入れ所。サラリーマンや学生が押し寄せた

 ドドッと突き上げるような揺れに(ついに来たか)と身が縮まるが、(すぐに収まるだろう)という楽観もある---。

 地震が起きる度、こんな感情に揺れている人は多いだろう。3・11から1年以上が過ぎても日々地震が頻発し、特に東京では「いつ起きてもおかしくない」と首都直下地震のリスクが叫ばれている。しかし、その警鐘を切迫感を持って受け止めている人はどれだけいるだろうか。

 首都圏の直下を震源とするM(マグニチユード)7級の地震が起きる確率について、昨年9月に「30年以内に98%」と計算した東京大学地震研究所などの研究チームが、その確率が「30年以内に70%」に修正されたと発表したのは5月24日のことだ。最初の計算は昨年3月11日を起点とし、昨年9月までの地震を分析していたが、修正データでは昨年12月31日まで期間を延ばして分析。その結果、首都直下地震発生のリスクが減じたという。

 このニュースに触れて胸を撫で下ろした人も多いのではないか。そうでなくても東日本大震災から1年以上が経ち、少しずつ危機感が薄れていくのは仕方ないのかもしれない。しかし、その油断は命取りになりかねないのだ。

 武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏は、「そもそも予測不能な直下地震の予測数値に一喜一憂するのはナンセンス」と断わった上で、「首都直下地震発生の確率は高まっている」と警告する。

「日本で起きる地震には『海溝型地震』と『直下地震』の2通りがあります。日本列島の下では北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートの4つのプレート(岩盤)が押し合っており、その衝突のエネルギーによって起きるのが海溝型地震です。