上から5番までは本物です 首席で卒業した男の頭脳「東大までの人」と「東大からの人」第2弾 vol.1

2010年03月15日(月) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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家庭教育に秘密があった

 この小幡氏と、惑星科学を研究している先の佐々木氏には、興味深い共通点がある。独特の家庭教育がそれだ。

 佐々木氏は、少年時代をこう回想する。

「小学生の頃から、両親と一緒にいろいろ自主研究して学んできたんです。それが研究者を目指すきっかけになっていると思います」

上から、3年生で司法試験合格の土井香苗氏、東大経済学部首席卒業の小幡績氏、ハーバード・ビジネス・スクールを最優等生で卒業した岩瀬大輔氏

 例えば小学校高学年当時、大韓航空機爆破事件('87年)の実行犯・金賢姫(キムヒョンヒ)が発表した手記が、佐々木家の"研究課題"になっている。

「新聞記事を集めて、家族みんなで勉強するんです。そうやって自主的に何かを研究することがわが家の日常で、母も中国の古典を読んで漢字の由来を調べるとか、やっていました。
  僕もその時間が好きだったので、研究者になるという発想が出てきたのだと思います」

 小幡氏も家庭教育の影響を述懐する。特に大きかったのは母親の存在だ。

「自分の頭で考えるということを教えられましたね。頭ごなしにダメとか、ああしろ、こうしろと強制することはない。僕の言いたいことは言わせてくれるし、叱るときもちゃんと理由を説明して叱った。
  子どもの頃から議論好きな家でした。日曜は朝ご飯を食べながらNHKの政治討論番組『日曜討論』を見て、家族で議論していた」

 小幡氏の母の教育論の柱は「外で遊ぶ」「友達をつくる」「質のいい友達を選ぶ」の3本。質のいい友達というのは、家柄とかではなく、「素直でいい友達」という意味だ。

 外で遊ぶというのが大原則だから、テレビはあまり見なかった。

「見るのはスポーツ番組と歌番組とNHKだけ。ダラダラとテレビの前にいることはない。同級生みんなが見ている番組があったとしても、知らないと話題についていけないから自分も見てみよう、という気持ちにはならなかった。だから『たのきん』とか知らなくて、周りに驚かれたことはあります」

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