2012.06.22(Fri)

愚痴や不満は言いたくない。
仕事から家に帰ったら、
「今日もいい勉強をしてきた」
と笑顔で言いたい

ティア 冨安徳久

週刊現代
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 テレビ東京系列で放送されている『カンブリア宮殿』に出演し、話題を呼んだ。葬儀社『ティア』の冨安徳久氏(51歳)。葬儀の価格をガラス張りにし、旧来の半分程度に抑えるなど業界を変革。創業9年で上場まで果たした社長が半生を語る。

 

愚痴や不満は
言いたくない。
仕事から家に帰ったら、
「今日もいい
勉強をしてきた」
と笑顔で言いたい
とみやす・のりひさ/'60年、愛知県生まれ。愛知県立豊丘高校卒業後、葬儀社に勤務し、'97年に『ティア』を設立。'06年に上場を果たす。愛知県、岐阜県、大阪府を中心に計61軒の葬儀会館を持ち(フランチャイズ含む)、今年9月、関東進出を果たす。著書に『日本でいちばん「ありがとう」といわれる葬儀社』など

最後の教え

 2月に父が永眠しました。私は33年間この業界にいたので、葬儀の段取りは頭に刻み込まれているはずなのに、目の前が真っ白になって悲しみで何も考えられなかった。今まで社員に「ご遺族のお心に寄り添う葬儀を」と言ってきましたが、私はまだ親族を亡くす痛みをわかっていなかった。思えば、オヤジの最後の教えかもしれません。

理路整然

 出身は愛知県の豊川市です。頭ごなしにものを言わず、面倒でも説明してくれる親でした。子供の頃、母に「何で勉強しろって言わないの?」と聞いたら「勉強したいの?」「無理強いしたらやるの?」と聞かれ、イヤだと言ったら「なら、自分がやりたいと思う時が来たらやればいいじゃない」と言われたことを覚えています。

命の一冊

 坂本龍馬が好きです。中学3年生の夏休み、高校に行きたいと思って恩師に勉強を見てもらったら、風呂敷包みを差し出され、「これを読むべき時期だな」と仰るんです。開くと、中に司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』が入っていました。

旅の初め

 好きな言葉は『竜馬がゆく』の2巻・風雲篇に出てくる「人、世に生を得るは事を成すにあり」です。高校生の時、アルバイトでおカネを貯め、桂浜(高知県・龍馬の銅像がある)に行き、「私も世の役に立つ何かを見つけよう」と誓ったことを覚えています。

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