サッカー
まだ2試合が終わっただけ! チームの真価が問われるオーストラリア戦では、さらなる高みを目指す「気概」を見せて欲しい。
6月8日、埼玉スタジアムで行われた対オマーン戦のスターティングメンバー〔PHOTO〕gettyimages

 格の違いというものを、存分に見せつけた2試合でした。6月3日と8日に行なわれた、ブラジル・ワールドカップアジア最終予選のことです。アルベルト・ザッケローニ監督率いる日本は、オマーンを3対0、ヨルダンを6対0で退けました。

 しっかりと調整できれば、これぐらいはできる---2試合を通じて、私が抱いた感想です。

海外組のプレーは圧巻だった

 日本は5月24日にアゼルバイジャンとテストマッチを行ない、その後も海外組は国内でトレーニングを積んできました。数日前に集合する単発のゲームでは抜けきれない時差も、今回は関係ありませんでした。

 コンディションを整える時間があり、コンビネーションを深める時間もある。ホテルでずっと共同生活をしているから、選手同士で話す時間もたっぷりある。

 練習を終えて食事をしながら、「あの場面はこうやるべきだったかな?」とか、「こういう選択肢もあったよね」といった話をすることが、実はとても有意義なのです。練習を重ね、互いに意見をぶつけ、摺り合わせをしてピッチに立つ。代表チームはそこまでの時間的余裕を持ちにくいのですが、今回は3試合が集中的に行なわれるスケジュールです。しかも、オマーン戦とヨルダン戦はホームの連戦だったため、移動もありません。じっくりと腰を据えて戦うことができる組み合わせを、確実に生かすことができたのです。

 十分な調整期間があったとはいえ、海外クラブに所属する選手たちのプレーは圧巻でした。ヨルダン戦でハットトリックを成し遂げた本田圭佑にしても、香川真司や長谷部誠にしても、普段は“助っ人外国人”という立場です。練習からアピールをしなければいけないし、ピッチ上では自分なりの違いを見せなければいけない。タフな環境に身を置いている彼らのプレーには、人間としての芯の強さが感じられました。彼らには、勝負どころで物怖じせず、持てる力を発揮できる人間力があります。

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