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2012年06月10日(日)

カリスマ予備校講師が語る「情報に踊らされないためのリテラシー」

『情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ』著者:西きょうじ

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はしがき

 初めて受験参考書以外の書籍を出版することになりました。25年以上大学受験予備校で受験生を教えてきましたが、2011年の震災もあり、自分にできることを考えさせられた結果、この狭い世界に留まり続けるわけにはいかないと実感し始めたからです。

 今、世界は時代の転換期にあると思います。さまざまな状況が目まぐるしく変化していく中で、大切なことは何なのか、私たちはどう指針をもてばよいのか、そして大量の情報にどう対処していけばよいのか、といったことを立ち止まって考えてみることが不可欠なのではないでしょうか。スピードを要求される時代の中で、あえて一度立ち止まり、ゆっくり思考を熟成させ、情報に踊らされないリテラシーを身につけること。その上で、「自ら踊る」行動力を獲得していくことが重要だと思います。

 情報をどう利用するか、をテーマにした本が大量に出版されていますが、情報の活用の仕方以前に、あるいはやみくもに情報を発信しようとする以前に、まずは情報を受け取る姿勢を作ることが重要な課題ではないでしょうか。それが「情報以前の知的作法」というタイトルの由縁です。

 本書は3部構成となっていますが、それぞれ形式として独立したものになっており、新書としてはかなり変わった構成になっています。

 第1部は2011年12月に行った講演会の原稿を加筆修正したもので、(講演会の模様はユーストリームで検索すれば見ることができます。読むのと聞くのとでは全く異なるものを感じることだろうと思います)聞くこと、読むこと、変わることについて論じています。

 第2部は、私のブログ「当たり前のことながら」からいくつかの記事を抜粋し加筆したもので、日常生活に端を発しながら「当たり前」のことが如何に重要なことであるかを繰り返し強調しています。私たちは、言われてみれば「当たり前のこと」を見失って生活していることが多いのではないでしょうか。「当たり前のこと」の奥深さを実感し行動することは、「言うは易く、行うは難し」で、自分でこの本を読みなおしながら、当たり前のことがきちんとできていない自分に直面させられました。

 そして第3部は、自分自身のツイッター上でのツイートを抜粋しました。断片は常に全体を映し出すものであり、また、断片であるからこそ、ある部分を鮮明に映し出すことができるという要素もあります。

『情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ』
著者:西きょうじ
講談社刊 / 定価1,300円(税込み)

◎内容紹介◎

これは、有名予備校のカリスマ教師が書いた、参考書以外の初めての本である。TwitterやFacebook全盛の今日、情報に踊らされているとしか思えない若者が増えている。では、「踊らされない」ためにはどうすればいいかのか・・・。情報をうまく受信し、対象を理解し、自分のリズムで動き始めるために、最新の脳科学の成果を取り入れながら、本来の体のリズムにあった勉強法を「聞く」「読む」「変わる」の三つの視点から説いていく。

 

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