6・28株主総会が最終ラウンド! 週刊誌を巻き込むスキャンダル合戦に大物フィクサーまで登場する日本最大のゴルフ場運営会社「アコーディア・ゴルフ」委任状争奪戦の行方
1月に倒産した名門・太平洋クラブのスポンサーにも名乗りを上げるが・・・〔PHOTO〕gettyimages

 132のゴルフコースを保有、年間ゴルフ場入場者数742万人、営業収益868億円(2012年3月期)と、いずれの数字も日本最大のゴルフ場運営会社「アコーディア・ゴルフ」の騒動が収まらない。

 同社の騒動は、秋本一郎前専務が、4月17日、緊急記者会見を開き、「竹生道巨社長(当時)に、親密な女性5人にゴルフ場モニター料を支払うなどの私的流用があり、その総額は5,000万円以上に達する」と、暴露したことから始まった。

 その後、秋本氏自身にも私的流用があったとして両者が痛み分けで退任。さらに、その仕掛けの背後に、第二のゴルフ場運営会社「PGMホールディングス」の経営統合提案があり、最終的には今月28日の株主総会で、委任状争奪戦によって決着をつけることになった。

「骨肉の争い」の意味深な舞台裏

 舞台装置は華やかである。

 竹生氏の華麗なる女性関係は、社内コンプライアンス委員会で半ば認められたが、竹生氏は守勢に回ることなく反撃に転じ、「竹生スキャンダル利用は、PGMの神田有宏社長の発案によるもの」と暴露した。

 その神田氏は、今年1月、社長に就任したばかりで、前職はアコーディアの取締役で竹生氏の部下。さらにいえば、アコーディアは米投資銀行のゴールドマンサックス、PGMは米ファンドのローンスターが「ハゲタカ商法」で国内のゴルフ場を次々に取得し、出口戦略で売り抜けに成功したもの。

 要は、「外資の手先」として預託金制度を切り捨て、日本のゴルフ場を再生してきた二人が、「骨肉の争い」を展開している。

 色に欲が混じって読者をひきつけ、週刊誌に格好のネタを提供している。

 6月4日発売の『週刊朝日』では、竹生前社長が騒動の舞台裏をノンフィクションライターの森功氏に明かしている。

 女性問題や私的流用を認めたうえで、竹生氏は「PGMの策謀の背景には、親会社であるパチンコ平和のゴルフ場制覇の野望がある」と述べた。パチンコの平和グループが、ゴルフ場運営に乗り出すのは構わないのだが、竹生氏は「スキャンダル利用で追い落としを狙う手法」に異議を申し立てている。

 一方で、同日発売の『サンデー毎日』は、巻き返しを図った竹生氏の背後に、大物ヤメ検の則定衛弁護士が就き、その"支援"をしているのが、政界フィクサーのM氏であると明かす。

 確かにM氏といえば、ライブドアとフジテレビの"紛争"において、仲介役として登場。自民党の派閥領袖、有力政治家、官界OB、財界人などに華麗なる人脈を誇る。

 竹生氏にとっては心強い味方だが、同誌は、M氏の支援の背景に、M氏傘下のメンテナンス会社の存在を示唆したうえで、「かねてアコーディアからの受注を超えた深い結び付き情報が公然と語られています」と、意味深なコメントを掲載している。

 竹生氏は、「反省している」としながらも、仕掛けられたことを理由に開き直っている。社長は退任したものの、後任は配下の鎌田隆介氏で、「院政を敷くのではないか」という懸念は消えない。

 実際、会社側は、竹生氏にはモニター問題だけでなく、家賃の業者負担、航空券の差額プールといった問題も指摘されているのに、経営に関与させる方針だ。

「引き続き、ゴルフ事業革命の推進などを通じて当社グループを発展させ、当社企業価値・株主利益をさらに向上させるべく、当社への貢献を続けて行く予定です」(5月21日付け適時開示)

 内紛を巡る一連の報道で株価は下落、竹生氏の"残留"が、「企業価値の向上」につながるとは思えないのだが、GS時代からアコーディアを率いてきた竹生氏に意見できる人はいない。まして背後に「大物フィクサー」がついているのだから尚更だろう。

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