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橋下徹とこの時代を考える第2弾
政治部記者50人に聞いた 橋下と野田、日本を救うのはどっちだ

 メディアを巧みに利用し、時に記者と激しく対立する橋下市長。かたや消費税増税の宣伝マンとして、メディアへの売り込みに懸命な野田総理。彼らを取材する記者は、二人をどう評価しているのか。

橋下なら国民の気分が変わる

 いまや日本の政治は、橋下徹大阪市長を中心にして回っている。まだ、自身の国政出馬については否定している橋下氏だが、それを鵜呑みにする国会議員は皆無だろう。民主も自民も、橋下氏の影に怯え、解散総選挙をいたずらに先延ばしするばかりだ。

 本誌が衆院の近畿地区全48選挙区の有権者各100人ずつ、計4800人に行ったアンケート(4月14日号)では、すべての選挙区で橋下「維新の会」が圧勝。民意は橋下支持で完全に固まっている。

「橋下氏が出馬するとなれば、維新の会は近畿を中心に最大で70議席は取る。みんなの党が30議席くらいと計算すると、それだけで100議席。選挙協力をする公明党とも連携すれば、第1党が予想される自民党は、連立を持ちかけざるを得ない。そのとき、連立がまとまる唯一の総理候補は、国民人気の高い橋下氏しかいない」(全国紙政治部デスク)

「決められない政治」で無為な時間ばかりが過ぎ、閉塞感が漂う現在、橋下氏を支持する人々は、それを打破してくれることを彼に期待する。一方、野田佳彦総理は消費税増税こそが日本を救うと妄信し、事あるごとに「政治生命を賭ける」と発言している。

 では、日々、政治の世界を取材する新聞・通信・テレビの記者たちは、この日本を救うのは、橋下と野田のどちらだと考えているのか。50人の記者たちに緊急アンケートを行った。

 質問内容は全部で三つ。(1)橋下氏を評価するか、しないか(2)野田氏を評価するか、しないか(3)今の日本にとって橋下氏と野田氏、どちらが総理に適任か、である。記者たちの回答とその理由については、最終ページの表にまとめたが、全体の集計結果は次のようになった。

橋下氏を評価する・・・・・・32人
評価しない・・・・・・18人

野田氏を評価する・・・・・・15人
評価しない・・・・・・35人

総理に適任なのは、
橋下氏・・・・・・23人
野田氏・・・・・・20人
どちらでもない・・・・・・7人

 設問(3)の「総理に適任なのはどちらか」については非常に僅差で、各メディアの世論調査とは大きく異なっているのが興味深い。

 橋下氏が総理に適任であると回答した記者たちの声を聞こう。

「橋下氏が総理に就任すれば、多くの国民は気分が変わる。民主党に裏切られた今、日本に大事なのはこれ」(新聞・男・50代)

「橋下が総理になり、『ガラガラポン』で政界浄化できるのならいい」(新聞・男・30代)

 確かに橋下氏が総理になったからと言って、日本が抱える問題がすべて解決するわけではない。でも、今の日本を変えられるのは、この男しかいない---。

 これは記者たちに限らず、多くの国民の思いだろう。

 そして、もう一つ、官僚支配を変えると公約しておきながら、完全に国民を裏切った民主党への失望が、橋下氏への期待につながっている。

「霞が関の官僚たちを軸にした中央集権体制の打破を、初めて本格的に実行すると期待できる」(新聞・男・50代)

「日本が成長するには、不要になった予算を削り、新しい政策や分野に予算を付けるべき。民主党はそれをやると言っていたが、官僚の抵抗にあって、努力する以前に断念した。橋下なら、官僚に迎合せず、古い仕組みを破壊できるのではないか。その先の創造があるかどうかは微妙だが、まずは破壊しないと始まらない」(新聞・女・40代)

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