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[レスリング]
米満達弘(自衛隊体育学校)<Vol.2>「ブルース・リーを目指せ!」

2012年05月31日(木) スポーツコミュニケーションズ

須藤元気の教え

 米満には憧れの存在がある。ブルース・リー。言わずと知れたカンフーアクション映画のスーパースターだ。小学生の時、映像の中で初めて出会ったその日から、圧倒的な強さに心を奪われた。

 それからというもの、ブルース・リーはいつも自分に力を与えてくれる存在である。本当はブルース・リーにならって空手をやりたかった。だが、空手を部活動でできるところは少ない。中学では柔道に取り組み、山梨県のチャンピオンとして全国大会にも出場した。

「とにかくブルース・リーのように強くなりたかったんです」

 レスリングを始めたのも、この思いからだ。地元・韮崎工高がレスリングの強豪校で全国レベルだったことに惹かれた。柔道は中学から、レスリングは大学からと、競技を始めた年齢は決して早くない。だが、米満は着実に力をつけ、強くなった。高校時代は3年時にグレコーローマンスタイルで全国制覇を果たした。

「レスリングを始めたのが早い遅いとかは関係なかったですね。とにかく“強くなる”という意思があるかどうか。それを意識してきたからこそ力がついたのだと思っています」

 進学先の拓殖大学では、“主役を張る”心構えを伝授された。大学4年時の2008年、拓大レスリング部の監督に総合格闘家を引退した須藤元気が就任した。
「踊っているように戦っているヤツは強い」

 スポットライトを浴びてK-1のリングでファンを魅了した経験からだろう。須藤は試合を楽しむよう米満たちに伝えた。「自分が主役なんだという気持ちでマットに上がることが大事だと教わりました。今は試合になると無意識のうちにワクワクしますね」。この年、米満は全日本選手権を初制覇。ついに日本で一番強い男になった。

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