「ラットレースから抜け出しやすい業種」の特徴は変化の遅さ
前回アンケートより(5月29日16時現在の結果)

 世界的なベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん』。この本は日本でもシリーズ300万部を超える大ベストセラーになっています。読んだ方も多いでしょう。

 この本には、お金のために自分が働くのではなく、自分のためにお金に働かせなさい、というメッセージが書かれています。そしてそのために、不労所得の源泉となるような資産を築きなさい、と著者のロバート・キヨサキ氏は説いてます。

 これだけを読むと、お金儲けの本に見えますね。

 たしかに、本書は「投資」「資産運用」の本です。しかし、R・キヨサキ氏の考え方は、投資・資産運用にとどまらず、個人の働き方にも当てはめて考えることができます。

 つまり、「投資」に限らず、個人の働き方を考える上でも「資産」を築くことが重要なのです。

 たとえば、「社外取締役」という仕事を思い浮かべてください。社外取締役は、月に1回、企業の取締役会に出席することが主な仕事です。そして、それだけで、一般社員よりも高い報酬を得ている人も多くいます。

 つまり、あまり働かずに(時間を使わずに、労力をかけずに)稼いでいるわけです。

 なぜこの社外取締役がこういう働き方ができるかというと、過去から積み上げてきた経験や知識を「資産」として持っているからです。社外取締役は、その日・その場で体力や知力を使って稼いでいるのではなく、過去からの「積み上げ」を使って稼いでいるのです。

 ここに、いつまでたってもしんどい状態が続く「ラットレース」から抜け出すヒントがありました。

ラットレースから抜け出すための現実的な策

 『金持ち父さん 貧乏父さん』で著者 ロバート・キヨサキ氏は、不動産などの不労所得を生む資産を保有することを推奨しました。しかし、これは簡単なことではありませんし、多くの人にとっては「非現実的な解決策」でしょう。

 不動産投資をしなさいと言われても、頭金を用意できなかったり、そもそもいい不動産を見つけて、管理・運用する能力がない人が大半なのです。

 では、『金持ち父さん』の教えは使えないのでしょうか?

 そうではありません。企業人として自分の働き方に応用することができるのです。

 R・キヨサキ氏が説いたのは、要するに、「資産を築いて資産に働いてもらえ」ということです。

 『金持ち父さん 貧乏父さん』の中で語られているのは、不動産などの目に見える資産です。しかし、個人の中に資産を築くことで、同じように「資産に働いてもらう」ことができるはずです。

 社外取締役は、その日に自分の時間や体力を使って稼ぐのではなく、過去に作り上げた「資産」を使って、稼いでいます。これが「金持ち父さん」が教えてくれたラットレースから抜け出す方法なのです。

「社外取締役などになれる人は、ごくわずか」

「大部分の人は、そこまで能力がない」

 という反論もあるでしょう。

 たしかに、月に1回だけ会議に出席して一般社員以上の報酬をもらえる人はごくわずかです。しかし、報酬金額の差こそあれ、「過去から積み上げてきたものを活用して働く」ということは、誰にでも出来ることではないかと思います。

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