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猪瀬直樹さん(東京都副知事)と出井伸之さん(元ソニーグループCEO/現クオンタムリープ代表取締役)

出井: いま政界でもっとも注目されているのは橋下徹大阪府知事ですね。僕は彼が「大阪都構想」を掲げたことは、なにより支持しています。というのは、日本ではとにかく東京に一極集中していて、それを変えることができなかった。選挙のときに「大阪都構想」だけをフォーカスして争点にしたというのが、すごく戦略的に良かったんじゃないですか。

猪瀬: 大阪府知事だった人が大阪市長選に出る、ということが新機軸でした。大阪市長が交替する時期をねらって府知事が市長選に打って出るという発想がね。府と市を一体化して自分がその市長になる、というねらいで自陣営から府知事をもう一人作るという仕組み、これは新機軸でした。

出井: たしかにそうです。彼がやりたいのは、おそらく地方分権を一歩進めるという大きなことですからね。そういう意味では、やり方は違うけれど、石原(慎太郎都知事)さんと猪瀬さんが東京でやってこられたようなことを、もう少し制度的にやっろうとしているということでしょうね。東京と大阪の二つの試みがそろうと、すごくおもしろいことが起こるんじゃないかと僕は期待しているんです。その辺はどうですか。

猪瀬: 実はね、去年の府知事選挙のとき、僕は途中で大阪に応援に行っていますし、最後の投票日前日には石原慎太郎も応援に行っているんです。それは、「東京も応援しているんだよ」ということを見せる必要があったからなんです。そして、東の横綱の東京と西の横綱の大阪が立ち上がるという、薩長同盟じゃないけれど、そういう形でしか今は国の形を変えられないんですよ。

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