泣くな、しずちゃん「アスリート魂は輝いていたぞ」ロンドン五輪出場は絶望的だが、逆風の中続けた5年間の努力はムダじゃなかった!
シュトローマイヤー(左)のパンチを浴びる。1R途中でRSC負け。サウスポー相手に経験不足を露呈した

「『あしたのジョー』のように、真っ白な灰になるまで燃え尽きてみたい」

 彼女が本誌インタビューにこう決意を語ったのは’11年11月のことだった。あれから約半年、『南海キャンディーズ』山崎静代(33)の五輪挑戦は、試合後の「一瞬で終わってしまった」という言葉通り、不完全燃焼のまま幕が下りるのか。

初戦の前日、梅津コーチとともにライバル選手の偵察に訪れた。コーチは病を押して彼女を指導した

 5月12日から行われたロンドン五輪予選を兼ねた女子アマチュアボクシング世界選手権に出場するため、中国・秦皇島市入りしたしずちゃんは、リラックスしているように見えた。

「梅津正彦コーチが『カメラ恐怖症になっていた』と明かした通り、日本では練習中にカメラを向けられると過呼吸になることがあったが、こちらではその症状は出なかった。〝脳に影〟報道を一蹴してからは顔の色艶も良かったんです。宿舎ではトンカツや焼き鳥の他、国際色豊かな食事が提供されて、何でも食べていたようですよ」(スポーツ紙記者)

会場に張られた『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)の旗。番組の企画で相方・山里亮太も訪れた

「芸人に何ができる」「ボクシングをナメるな」---ボクシングと出会って早5年、さまざまな逆風や好奇の目にも負けず戦ってきたしずちゃんは、雑念を振り払うように試合会場の控え室でミット打ちを続けた。

「会場にも足を運び、ライバル選手の戦いを見ながら『この選手とは当たりたくない』『この選手とやりたい』なんていうふうに話していました」(前出・記者)