経済の死角

緊急レポート 首都直下型地震で東京湾は大炎上する!

2012年05月25日(金) フライデー
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JX日鉱日石エネルギー市川油槽所
左は「Google Maps」の震災前の画像。右は濱田教授提供の震災後の画像。同社によれば、護岸にも被害が出たため、地盤改良工事を行っているという。行政の補助はないので液状化対策は企業任せとなっているのが現状で、未対策のコンビナートも多い
JX日鉱日石エネルギー船橋油槽所
上の写真と同じく、左が震災前で、右は震災後。液状化対策の指導について、千葉県消防課は、「護岸や敷地内の道路に関して液状化対策を行うようにお願いしています。ただし、強制力はありません」と話した

 3・11で石油コンビナート内が液状化していた事実を航空写真が捉えていた!大地震が襲えば液状化と津波で湾岸に5000基以上あるタンクが倒壊し、重油が流出、大爆発が起こり火の海と化す—起こりうる現実を専門家が警告する

 上に掲載した航空写真は、JX日鉱日石エネルギーの市川油槽所(千葉県市川市)を東日本大震災(以下、震災)の前後で比較したものだ。青い円で囲った部分に注目してほしい。地面が白っぽく変色していることが分かるだろう。これは、液状化によって大量の砂が吹き出した「噴砂」の跡だ。燃料タンクの近くで大規模な液状化が起きていた証拠である。

 この写真は、国土交通省・関東地方整備局の「臨海部の地震被災影響検討委員会」の座長を務めた、早稲田大学理工学術院創造理工学部社会環境工学科の濱田政則教授から提供されたものだ。震災によって東京湾を取り囲んでいる石油コンビナートが受けた被害状況の実態は、「液状化が発生しても、配管が破損するなど施設に影響がなければ、行政への報告義務はない」(神奈川県工業保安課)こともあり、いまだに明らかになっていない部分が多い。そこで、濱田教授は、独自に空撮による調査を行ったのだ。

「液状化という現象は、'64年の新潟地震(M7・5)で初めて認識されました。それ以後は液状化対策が進んでいますが、東京湾の埋め立て地は歴史が古く、岸壁や護岸のうち約30%が'65年以前に作られたものです。当然、液状化に耐えられる構造にはなっていません。問題は、そんな古い埋め立て地に重油などの危険物、LPG(液化石油ガス)、LNG(液化天然ガス)などの高圧ガスタンクが5000基以上も林立していることです。震災では、スロッシング(注)による油漏れが起きた施設もありましたが、これは大規模火災となってもおかしくない事故でした。現に'03年の十勝沖地震ではスロッシングがもとでコンビナートの火災が起きています」

(注)スロッシングとは、地震など外部からの振動によって容器内の液体が揺動すること。石油タンクには浮き屋根式と球形式があり、スロッシングによる火災は浮き屋根式で起こりやすいとされる。しかし、コスモ石油の火災では、球形式のタンクが倒壊、炎上した
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