牧野洋の「ジャーナリズムは死んだか」
2012年05月24日(木) 牧野 洋

「ネット時代になっても新聞はなくならない」---全米63紙をまとめて買収したカリスマ投資家ウォーレン・バフェットは低迷する新聞の「救世主」なのか

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バークシャー社の定時株主総会でビル・ゲイツと話すウォーレン・バフェット〔PHOTO〕gettyimages

 世界的な著名投資家ウォーレン・バフェットが新聞63紙をまとめて買収---。今月17日、10年以上にわたってリストラの嵐が吹き荒れていたアメリカ新聞業界にとって久しぶりに明るいニュースが飛び出した。

 バフェットが率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは、アメリカ南東部各地で発行される地方紙を買収することでメディア会社メディア・ゼネラルと合意した。バージニア州リッチモンドの有力地元紙リッチモンド・タイムズ・ディスパッチをはじめ、メディア・ゼネラル傘下のほぼ全紙に相当する。

 バークシャーは昨年11月にも地方紙を買収している。アメリカ中西部のネブラスカ州オマハの地元紙オマハ・ワールド・ヘラルドだ。推定買収額は2億ドル。オマハは、「オマハの賢人」と呼ばれるバフェットの出身地であり、バークシャーの本社所在地でもある。

 割安株投資家として知られるバフェットは「新聞不況は底を打った」と読んだのだろうか? それともノスタルジアから新聞救済に向かったのだろうか?

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