2012.05.31(Thu)

経営は先を読むことが大事。
バブルも少子化も変化はその渦中にある時はなかなか気づけない。
しかし、あとで考えると当然の出来事なんです

シード 浦壁昌広

週刊現代
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 コンタクトレンズを製造・販売するシードの浦壁昌広社長(49歳)は、メガバンクの幹部として数多くの企業の経営改革を担当してきた経歴の持ち主。'10年に同社社長へ就任してからは、現在まで右肩上がりの増収増益を達成している。氏が人材論、経営哲学から日本経済の行く末までを熱く語った。

 

経営は先を読むことが大事。
バブルも少子化も
変化はその渦中にある時は
なかなか気づけない。
しかし、あとで考えると
当然の出来事なんです
うらかべ・まさひろ/'62年、茨城県生まれ。'85年、慶應義塾大学商学部を卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)に入行。'88年にロンドン大学に留学し経済学修士課程修了。'89年8月にロンドン支店に調査役として配属。その後、企業の事業再生などのアドバイザーを務め、'09年6月にシードの取締役に就任。'10年1月より現職

交渉と恋愛

 銀行ではM&Aや事業再生を10年間程担当していました。交渉ごとって、始めて間もないくらいの早いタイミングで、「絶対ダメなこと」が何かを確認しあうことが大事だと思う。お見合いと似ていますね。最後に無理な条件を出せばトラブルの元。でも、交渉が始まる前から「これはダメ、あれもダメ」と言っていたらデートにも行けません(笑)。

草食&肉食

 人材には、狩猟民族タイプと農耕民族タイプがいると思います。メーカーは今までのトライ&エラーが財産だから、先輩の教えを活かせる農耕タイプが向いている。一方で事業再生やM&Aの仕事は、二度と同じ状況に巡り会えないことが特徴。だから、素肌感覚を元に自分で行動パターンを創りあげる狩猟タイプが向いている。

時代を読む

 弊社には、'09年に取締役として来ました。コンタクトは高度管理医療機器なのでリードタイム(準備期間)が長い。そのため、最初に携わった商品が今年5月にやっと発売できました。遠近両用コンタクトレンズです。若い頃にコンタクトを使った世代が、今はもう50代半ば。しかも現代の50~60代は感覚が若いから、この市場は盛り上がると考えました。

日本よ

 経営は先を読むことが大事だと思っています。バブル期もそうでしたが、変化はその渦中にある時はなかなか気づけません。しかし、あとで考えると当然の出来事ばかりです。現在、生産力人口と非生産力人口のバランスが、大きく崩れだしているのも、予見されていましたしね。

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