ホルモンが好き
2010年03月14日(日) 小石原 はるか

牛を知り尽くした店主が値段・ノリ・味に
こだわる大阪スタイルの焼き肉店

friday
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塩ミノ薄切り480円。ミノは第1胃袋の中でも脂の少ない部分。焼き過ぎは厳禁

 「焼き肉を一緒に食べている男女は肉体関係を結んでいる」という都市伝説は、"肉食女子"やホルモンヌが闊歩する今、既に払拭されているであろう。彼女たちは相手との間柄がどうあれ、食べたい時には肉を食べている訳で。

 渋谷の色街のど真ん中にあるこの店においても、特に親密なカップルの来店率が高いということはなく、大人数で賑やかに楽しむお客さんも多く見受けられる。

 この場所に店を構えたのは、「大阪の手頃な値段と客同士が気軽に話せる気さくなノリを東京でも」というポリシーに合う物件が、たまたま見つかったからだそう。

 オーナーの金タカオさんは、大阪と神戸で17年間、数多くの焼き肉店や肉の卸売りを手がけた経験を持ち、焼き肉の世界を熟知するエキスパート。だから、値段とノリに加えて、味もできるだけ「大阪のスタイルをそのままに」が信条だ。

ヤキニク ホルモン どうげん '09年5月のオープン直前に大阪から上京したという金さんの軽快なトークも店の名物だ。東京都渋谷区道玄坂2-20-9 河合ビル1F☎03-6416-1729営17:00~0:00 不定休

 実は、本来お店がウリにしているのはホルモン以外の正肉の質と扱い。特に筋肉が複雑に交差する肩ロースは、知識のある人がさばかないと、いい肉も台無しになるという。

 その塊を「ハネシタ(上ロース)」「ミカヅキ(芯ロース)」など、状態を見極めて切り分ける。

 が、ホルモン偏愛家としては、正肉を味わいながらも「塩ミノ薄切り」に注目。

 引き締まってコリッとした食感のミノは、カットの仕方を間違えるとたちまち食べづらい部位に。その特徴をよく理解しているからこその薄切りだ。

 また、淡泊な風味を損なわぬよう「下味に使うニンニクと胡麻油は、上質なものを厳選した」という話からは、ホルモン類も正肉同様、真摯に扱っていることがうかがえる。

 かくなるうえは、貪欲に食べ歩く女子に占領させることなく、殿方もこぞって突撃すべし。無論、カップルの皆々様も!



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