「消費増税」「欧州危機」「北朝鮮核実験」「ホルムズ海峡封鎖」・・・国難を乗り切るには「救国内閣」的な大連立しか選択肢はない!?
水面下で「大連立」へと動く仙谷由人政調会長代理〔PHOTO〕gettyimages

 5月15日夕、東京・内幸町の帝国ホテル「孔雀の間」で日本医師会(横倉義武会長)の「役員就任披露パーティー」が開かれた。会場の片隅で自民党の麻生太郎元首相と民主党の仙谷由人政調会長代行が密やかに話していた。そこへ安倍晋三元首相が歩み寄った。

 恐らく3人は、次のような会話を交わしたに違いない。

安倍: 「麻生先生、ダメじゃないですか。仙谷さんに篭絡されては」

麻生: 「ガハハハ・・・」

仙谷: 「いや、いや、安倍先生、違いますよ。私はまだ先生からお許しを得ていない身ですから、麻生先生とこうしてお話させていただいているだけです」

大連立機運を盛り上げる仙谷氏

 この光景を目撃した政界関係者は、故小渕恵三元首相の13回忌に当たる前日の14日夜、東京・芝の東京プリンスホテルで開催された小渕優子自民党幹事長代理(額賀派)の政治資金パーティーを思い出したという。同パーティー出席者には乾杯の音頭を取った野中弘務元官房長官の「小渕さんは殺された! 殺した人がいるのです。私はその人間を断じて許さない!」という超過激な挨拶しか印象に残っていない。

 だが、冒頭に挨拶した額賀福志郎元財務相が、1998年の金融国会で小渕首相が当時の野党民主党の法案を丸呑みして金融危機を乗り切った経緯に言及、「野田(佳彦)首相に見習って欲しい。小渕さんが日本の再生に踏み切ったように、野党案を丸呑みするリーダーシップを期待したい」と述べたことを、件の政界関係者は想起したのである。

 では、なぜ14、15両日のパーティーでの光景と発言がリンクするのか? キーマンは仙谷氏である。

 2月25日の野田首相と谷垣禎一自民党総裁の「極秘会談」が発覚したことで一時期、大連立構想が急浮上した。しかし、その後、自民党側が強く求める問責決議の2閣僚の交代を実行しないばかりか、民主党の輿石東幹事長の「ダブル選挙」発言などもあって谷垣氏が野田氏に対して不信感を強めたことから、大連立構想は頓挫したかに見えた。

 ところが、仙谷氏は2月下旬、「丸呑み」発言をした額賀氏と会っていたし、最近で言えば、森喜郎元首相とも極秘裏に会談しているのだ。同氏と大島理森副総裁の緊密な関係は周知の通りだ。

 謎解きをすれば、仙谷氏は水面下で、自民党の領袖、元領袖クラスにアプローチ、大連立気運を盛り上げる役割を自らに課しているということではないか。「大連立」と言っても、それは、事実上の選挙管理内閣であって、来夏の参院選とのダブル選挙までの1年間の時限を切ったものになる。

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