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連続スクープインタビュー「天才たちの世界」彼らは何を考え、何をしているのか
世界一のIQ228を持つ女性/開成史上最高の頭脳/
「空間把握力」/「ゴースト暗算」開発者ほか

 天才が幸せとは限らない。分からないほうがいいことだって、この世の中にはたくさんあるからだ。天才たちは世の中とどう折り合いをつけて生きているのか。天才たちにその人生を聞いてみた—。

IQ150以上の人の結社

「幼い頃から、走っている車のナンバープレートを見て、4つの数字から加減乗除で10をつくるという遊びをいつもやっています」(「ゴースト暗算」開発者・岩波邦明氏)

「頭脳のために、映画は観ないようにしています。映画は、受動的に観るだけで頭を使わず、脳にとってよくありません。もちろんドラッグや喫煙も勧められません」(IQ世界一、マリリン・ボス・サバントさん)

「昔、日付を見るだけで曜日を一瞬で言い当てられるという特技があって、よく周囲に驚かれていました」(数学・情報オリンピック金メダル・保坂和宏氏)

「小学校の間にプロのすぐ下まで昇段し、中学3年生でプロ入りしましたが、語学のネイティブスピーカーと同じようなもので、特に苦労はなかった。ごく自然でした」(プロ棋士・渡辺明竜王)

 世の中にはほんのひと握りだけ、〝天才〟と呼ばれる人々が存在する。いわゆる「秀才」とは次元が違う。脳のつくりが根本的に違うのではないかと思わずにはいられない。

 彼ら天才は日頃どんな暮らしを送り、何を考えて生きているのか。凡人とはどこがどう違うのか。そして、天才ゆえの苦悩とはどんなものなのか---。

 多様なジャンルで天才と呼ばれる人たちにインタビューした。

「IQ(知能指数)テストを初めて受けたのは、小学校に入学してすぐの頃です。そこで上限のスコアを取った生徒は、翌年により難しいIQテストを受け、正確な知能指数を測定されます。その結果にもとづいて、最終的にギフテッド・クラス(才能がある生徒だけが入れる特別クラス)に振り分けられるのです。自分のIQが高いことに気づいたのはその時でした」

 こう語るのは、マリリン・ボス・サバントさん(65歳)。米国ミズーリ州に生まれ、現在コラムニストとして活躍している彼女は、ギネス公認のIQ世界最高記録の持ち主だ。その数値は驚異の228。世界の天才たちが集う結社〝メンサ〟の入会条件がIQ150以上というから、サバントさんの知能がいかに図抜けているかがわかる。もちろん彼女もメンサの会員だ。

 サバントさんは、一般人と自分の違いをこう表現している。

「小学生の時点ですでに、私は他の人たちよりも真剣に思考していると感じていました。だから自分よりIQが低い友達には、『もっと考えるように』と常に言ってきたんです。天才と一般人では、頭で情報を処理する速さ、そして正確さがまるで違います。比べものにならない。ですから、話をすれば天才か否かはすぐにわかります。

 私が得意だったのは、数学や科学系の科目です。数学は勉強しなくてもできました。解けない問題はなかった。だから学校はとても退屈でした。ただし、芸術系科目は苦手でしたね。アートはIQの高さとは関係ないですから。

 高いIQのせいで悩んだり後悔したこと?一瞬たりともありませんよ。何かを理解するとき、人よりも速く『わかった!』と言えるのはとても気持ちがいい、そうでしょう?」

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