野球
二宮清純「独断で選ぶ“プロ野球助っ人ワースト3”」

 福岡ソフトバンクの新外国人投手ブラッド・ペニーが公式戦に1試合登板しただけで退団しました。メジャーリーグ通算119勝、マーリンズ時代の2003年にはワールドシリーズで2勝を挙げ、世界一の立役者にもなっている実績の持ち主だけに、フロントは頭が痛いに違いありません。

 本人は右肩痛を訴えていましたが、日米での2度の検査では「異常なし」。近日中にもメジャーリーグの複数球団と契約交渉を行う予定だというのですから、ホークスファンにしてみれば心中、穏やかではないでしょう。私の周囲の某鷹党は「はなっから期待してなかったから、どうでもいいんだよ」とヤケっぱち気味に話していました。

 そこで今回は「ダメ外国人」ワースト3を発表したいと思います。発表と言っても、あくまでも個人的な見解ですから、肩の力を抜いて読んでください。

“単身赴任”がネック?

 ワースト3は1997年に来日した元阪神のマイク・グリーンウェルです。レッドソックスで12年間プレーし、通算打率3割3厘を残したバリバリのメジャーリーガーですから、期待するなという方が無理な話です。

 しかしグリーンウェルは全くやる気がありませんでした。キャンプ中に故障して出遅れ、5月に復帰したものの、自打球を受けて右足を骨折。直後に現役を引退しました。あっさりとしたものです。結局、わずか7試合に出場しただけで、打率2割3分1厘、0本塁打、5打点。私の目には物見遊山の来日のように映りました。

 実は彼が来日する前、私はあるメジャーリーグのスカウトから、こんな話を聞いていました。
「彼は“恐妻家”でワイフに頭が上がらないんだ。そのワイフはボストンの街をこよなく愛しており、日本に行くのを嫌がっている。もしグリーンウェルが来日したとしても、すぐにボストンに帰るはずだよ。なぜならワイフをひとりにしておくのが心配だからね」

 外国人選手を獲得するにあたっては事前に女房の性格や日本との相性まで調査しておく必要があるということでしょう。