日本の軸は移った なぜ小沢でなく、橋下なのか--この時代の読み方 好きでも嫌いでも 「次の総理」橋下徹 世の中はこうやって変わっていく

2012年05月21日(月) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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 そして、時代と政治が変わっていくならば、それぞれの国民にも変化に対応する姿勢が求められる。既存システムの破壊を目指す一方で、国民に「自立」「自己責任」「自助努力」を求めるのも橋下流である。

「まず、国民が自分たちでリーダーを選んだっていう責任を取ってもらう。世論調査の数字が低くなって、『もう嫌だ』と言っても許されない。1回選んでおいて『やっぱり違う』と消耗品のように扱うのも許されない。選んだ以上は一定の期間、国家運営の権限を与える」

 首相が1年単位でコロコロと変わる。この現象が、国際社会における日本の地位と、国力の低下に繋がってきたことは否めない。だから、きちんと民主主義の手続きを踏んだ上で、任期いっぱいまで責任を果たす力を持つ首相を選び、そのために力を尽くせる権限を与えるべし・・・・・・。

 こうした「かつてない強力なリーダー必要論」を掲げる故に、「独裁主義」という根強い批判もある。これに対しては、「一歩間違えれば独裁になる」と自ら認めたうえで、「チェックする機関やシステムが重要だ。議会やメディアがチェック機能を果たせばいい」

 とする。「十分、承知していますよ。マスコミの皆さんも遠慮なく批判をしてください」というわけだ。

 ただ、そう言ってバランスを取りつつも、マスコミや各界の評論家・学者らに批判されると、これまでの政治家にはない手法と過激な表現で、猛反撃するのも橋下氏の特徴である。

 象徴的なのが、ツイッターで漫画家の小林よしのり氏と、京都大学大学院准教授で元経産官僚の中野剛志氏に向けて放った悪口雑言だ。

「中野剛志もしょうもない思い上がり識者だったか。残念だ。だいたい、年下のくせに面識のない俺を呼び捨てにすんじゃねえよ」

「口ばっかりであーでもない、こーでもないと言うだけでなく、何か一つでも実行してみろっていうの」

「小林よしのりは、税金で飯は食っていないので中野剛志よりも多少はましかはしらんが、ようは口だけで、何もやっていない奴」

「小林よしのりももう少しまじめに勉強しろよな。大阪都構想を、大阪を都にすることだって。やれやれ。バカか。大阪府と市の行政機構を変えるという話なんだよ」

 これは、雑誌で中野・小林両氏が対談し、橋下氏を批判したことに対するツイート(呟き)だ。それ以前には、

「自分が一番。他人はバカだという識者が日本には多過ぎる」

「おかんに教わったことを思い出す。他人をバカだと言う本人が一番バカだと。そう言えば僕も週刊誌にバカの連呼をしたな~」

次ページ  などと、自己反省も兼ねた冷静…
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