サッカー
現状に満足せず進化を続けるなでしこジャパン
再び大仕事をやってのけても不思議ではない

佐々木監督はスタジアム内にカメラを設置しアメリカ、ブラジルの映像を集めていた〔PHOTO〕gettyimages

 ロンドン五輪直前の7月11日に、男女揃って壮行試合が行なわれることになりました。男子はニュージーランド、女子はオーストラリアと対戦します。

 日本国内で行なわれるテストマッチには、「相手はどこまで真剣なのか?」とか、「相手はスケジュールがハードで疲れている」といった疑問がつきまといます。強豪国を招くのはハードルが高く、世界の一線級と国内で対戦するのはなかなか難しい。そのため、試合そのものが疑問視されることもあるようです。

目的によって交代枠を変える

活動期間が年間100日にも満たない代表チームにとって、テストマッチは国内外に関わらず貴重な強化の機会です。数日間でも共同生活をすることは、チームの一体感醸成につながっていくからです。トレーニングでチームのコンセプトを復習・確認することも大切な作業です。食事の時間などホテルでの生活を通して、「この選手はこういう性格なのか」と、選手を知ることもできます。

 国際試合の交渉を行なう際には、「こういうメンバーを揃えてほしい」とか「この選手は必ず加えてほしい」といったリクエストをすることができます。ただ、相手チームコンディションやモチベーションには、我々の手も及びません。

私自身、監督やコーチとして日本国内でテストマッチを戦いましたが、相手の熱量が少ないと感じるゲームはありました。「ケガをしたくない」といった気持ちは、球際の激しさなどに顕著ですからね。

そうした状況下で、テストマッチをより有意義なものにするには?

交代選手の人数を絞るのは、ひとつの有効な方法です。

いわゆるテストマッチでは、6人まで交代が認められるのが通例です。相手チームとの話し合いによっては、もっとたくさんの選手を使うこともできる。

交代枠を目いっぱい使ったら、公式戦の倍かそれより多くの交代選手が出場することになる。選手のテストが第一義ならそれでも構いませんが、より実戦に近い形でのゲームを望めば、交代枠を3人しか使わないといった考え方がふさわしい。

私自身、アテネ五輪直前のテストマッチでは使い分けをしました。ある試合では公式戦と同じ設定で戦い、次の試合では7人の選手を交代させました。

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