警告レポート 地球は巨大地震活動期に突入世界の、日本の「次はここが危ない!」

2012年05月18日(金) フライデー

フライデー経済の死角

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「近ごろの状況を見ても、やはり地球規模で地震が活発化していることは間違いありません。スマトラで'04年に起きたM9.1、'05年のM8.6の地震を皮切りに、地球は本格的に新たな活動期に突入しました。'10年のチリ地震(M8.8)、'11年の東日本大震災(M9.0)、今年4月のスマトラ沖地震(M8.6)の発生が、その事実を証明しています。この7年半の間に、M8.6以上の地震が5つ起き、うち2つはM9.0以上でした。それ以前の40年間が静かだったことを考えると、重要な変化が起きたことが分かります」

巨大地震は群れをなす

 1ページの上下の図は、活動期と静穏期の巨大地震の発生状況を示したものだ。これを見れば、近年の頻発ぶりが一目瞭然だ。米カリフォルニア大デイビス校の地震学者ジョン・ランドル教授も同調する。

「確かに、いま世界は巨大地震活動期に入っていると思う。『ランダムに起こっているだけだ』との反論もあるが、私はそうは思わない。M7.0以下の地震はこの20年を見るとコンスタントに発生しているが、M8.6以上の巨大地震は明らかにグループとなって起きている。1900年以降、M8.6以上の大地震は'50~'65年の間と'04年以降に集中している(上のグラフ参照)。大地震が、ある時期に群れをなして起こる証拠と言える。これは偶然ではない」

 ランドル教授は'10年7月30日付の自身のブログで、日本で早晩、大地震が起きると予測し、仙台をその可能性のある都市として挙げていた。それだけに彼の分析には説得力がある。ちなみに彼は「メキシコやカリフォルニア南部でM7クラスの地震が、ここ数年多発している。カリフォルニアやネバダなどでM7以上の地震が起きるリスクが、この30年間で最も高まっている」とも話している。

 巨大地震が集中するメカニズムについては不明な点も多いが、琉球大学名誉教授の木村政昭氏は「現在、世界的に海嶺の動きが活発化していることが原因ではないか」と推測する。海嶺とはプレートとプレートの境界に位置する大規模な海底山脈のことだ。プレートは海嶺で形成され、海溝に向かって移動し、沈み込んでいく。以下、左ページ上の図を参照しつつ、木村氏の解説を聞いていこう。

「地震活動期の開始は私としては1950年代からだと考えている。その頃から特に活発化しているのが、日本のはるか東、南米大陸の西に位置し、太平洋プレートとナスカプレートなどとの境界にある東太平洋海嶺です。この海嶺がプレートを西や東に大量に押し出して、その先のプレートと激しくせめぎ合うことになった。結果、各地で巨大地震が起きているのです。'50年代のカムチャッカ半島(M9.0、M8.2)、'60年のチリ(M9.5)、'64年のアラスカ(M9.2)、'07年のマリアナ諸島(M7.5)、'10年の硫黄島近海(M7.8)。昨年のニュージーランド、三陸沖(東日本大震災)もそうでした。日本列島の東側には南北に長い海溝があり、プレートの沈降の影響を強く受けるのです」

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