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ITトレンド・セレクト
2012年05月10日(木) 小林 雅一

大変革期に突入する検索エンジン:Wolfram AlphaやSiri、Googleの動向などから予想する次世代検索エンジンの姿

Wolfram Alphaのトップページ

 Wolfram Alphaという新種の検索エンジンをご存知だろうか? Googleに代表される従来の検索エンジンの場合、ユーザーが検索窓にキーワードを入力すると、それに関するウエブ・サイト(ホーム・ページ)へのリンクがパソコン画面にずらずらと表示・羅列される。

 これに対し、Wolfram Alphaでは単なるキーワードではなく、たとえば「What is the highest mountain in the world?(世界最高峰の山は何ですか?)」など、自分が知りたいことを文章(質問)として入力する。すると検索エンジンの方でも単なるホーム・ページの羅列ではなく、「Mount Everest(エベレスト山)」のように、答え自体をズバリと返して来る。しかも、そこではエベレストの標高、それがある国、初登頂の年、写真、地図上の場所など、関連情報が整理されたパッケージ・データとして表示される。

 他にも筆者が試したところでは、たとえば「Who is the fastest runner in the world?(世界最速のランナーは誰か?)」「Who is the prime minister of Japan?(日本の首相は誰か?)」など初歩的な質問には、かなり精度の高い情報を返してくれた(もっとも、この程度のことなら、敢えて検索エンジンを使うまでもないが・・・)。読者の皆さんも試しに幾つか質問を投げかけてみると、その性能が理解できるだろう。

 Wolfram Alphaは英国人の数理物理学者、Stephan Wolfram氏が中心になって開発した検索エンジンで、同氏が1980年代に開発したビジュアル指向の数式処理ソフト「Mathematica」をベースにしている。

 Wolfram Alphaの最大の特徴は、前述のように「人の言葉(質問)を理解して、それに対する答えを一発で返す」という点にある。それはまた、一種の推論機能も備えているので、質問が多少曖昧で分かり難かったり、文法的に間違っていても、ユーザーの意図をくみとって正しい回答を返してくれる(もちろん回答が間違っているときもある)。

Googleの次世代検索はどんな姿になるか

 このWolfram Alpha、残念ながら、まだ日本語に対応していない。それでも敢えて今回紹介したのは、Googleが現在開発中の次世代検索エンジンが、これと非常に良く似たものになると見られるからだ。

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