野田内閣“なし崩し9連休”の危機感欠如。閣僚こぞって外遊で、閣議もできず国会も休会状態


5月1日、2日の連休の谷間はサラリーマンや公務員は出勤日。この2日間さえ休めれば9連休だが、それを実現するには、相当前から仕事を片付け、有給休暇の取得願いなどを出すのが世の常識だ。ところが民主党政権はそんな常識には囚われない、という事なのだろう。野田佳彦内閣の閣僚はこぞって外遊に出かけ、その日程を野党に知らせたのも連休入り直前だった。

定例閣議もやるのかやらないのか、ギリギリまで分からない始末。東日本大震災以降、事あるたびに危機管理対応の甘さが指摘されている民主党内閣だが、ここまで来ると、どこかタガが外れているとしか思えない。

官邸に田中直紀防衛相しかいない?!

「5月1日(火)及び5月4日(金・祝日)の定例閣議は開催しないこととなったようです。なお、確認したところでは、繰上(下)げ閣議も開催しないとのことです」

ゴールデンウィーク入りを控えた4月27日の夜、ある霞が関の官庁が、記者クラブの所属記者宛にこんなメールを配信した。メールで記者会見などの連絡をするのはいつもの事だが、この文面は日頃とは大きく違っていた。

霞が関流の修辞学で読めばこうだ。

「(開催しないことと)なったようです」という表現は、「官邸からは正式な連絡が来ていない」という意味。「確認したところでは」という表現は「わざわざこちらから聞かなければ連絡してこなかった」という意味で、担当者の怒りが伝わってくる。しかも「5月4日は祝日だから分かるとして、1日の火曜日の定例閣議をなぜやらないのだ。しかも繰り上げも繰り下げもやらないなんて」という呆れにも似た苛立ちが伝わってくるのだ。

 実は5月1、2日の連休の谷間に国会を開くのかどうかについても、政府・与党はギリギリまで何も言ってこなかったという。自民党参議院の国会対策関係者によると27日夜の段階で、連休の谷間の国会の扱いをどうするのか、まったく何の連絡も無かったというのだ。
 

GW中の野田内閣閣僚の外遊日程

 一方で、27日になって出てきた閣僚の外遊日程に、野党の国対関係者は目をむいた。当初の計画では閣僚17人のうち12人が次々と海外へ出かけることになっていたのだ。しかも国家の緊急時に招集される「安全保障会議」のメンバー10閣僚のうち8人が海外に行き、藤村修官房長官と田中直紀防衛相しか官邸にいられない時間帯も予定上あったという。

田中氏といえば、防衛相としての資質に疑問符が付き4月20日に参議院で問責決議が可決されたばかりの御仁。「万が一の危機が起きた時に田中防衛相が内閣の陣頭指揮を取るというのは悪い冗談だろう」(自民党参院議員)という声が上がったのは当然だ。

もうひとり問責決議を受けた前田武志国土交通相もドイツを訪問する計画だったが、さすがにこれには野党が噛み付いた。「(問責を受けて)辞任する前の卒業旅行気分だ」と猛烈に反発したのだ。

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