スポーツ

[虎四ミーティング]
錣山矩幸(元関脇・寺尾)<後編>「打倒・白鵬の秘策」

2012年04月27日(金) スポーツコミュニケーションズ

元パティシエがつくるちゃんこ

二宮: 最近の力士は好き嫌いが増えて、ちゃんこを食べさせるのも一苦労と聞きます。親方の部屋では?
錣山: 好き嫌いが多いのはどこの部屋も一緒ですよ。野菜を食べない弟子が多いですね。ウチの部屋では、ちゃんこのメニューを、ちゃんこ番の力士たちに考えさせているんですけど、「野菜は必ず1品入れろ!」と指示を出しています。それでも食べない人間は食べないんです。

二宮: 少しでもちゃんこを食べさせるために工夫している点は?
錣山: 実はウチの部屋には、リゾートホテルで働いていた元パティシエがいまして、彼がいろいろ頑張っています。リンゴを入れたり、ミカンを入れたりして食べやすいようにしてくれる。

二宮: お菓子作りの世界から角界へ。そんな珍しい経歴の力士がいるんですね。
錣山: はい。年齢制限ギリギリで、この世界に飛び込んできました。顔はどう見ても饅頭みたいなんですけどね(笑)。もし相撲がダメだったら、ゼンショーさんの商品開発部にでも入れていただけないかと思っています。

二宮: アハハハ。再就職先が決まりましたね(笑)。好き嫌いのみならず、全体的に食べる量も少なくなっているのでは?
錣山: 僕たちの現役時代は食事も稽古のうちでした。特に自分は体が細かったので、本当にたくさん食べさせられましたよ。現役の頃は食事の時間がうれしいと思ったことは一度もないですね。今の力士を見ていると、食事は食事で楽しんでいる。それはそれでいいのかもしれませんが、もう少し目的意識を持って食事をしてほしいなと感じます。

二宮: 力士は体が資本。その源となる食事から勝負は始まっていると?
錣山: その通りです。僕は、同期の誰かが牛丼を5杯食べたら、自分は6杯食べるんだという気持ちでいましたよ。食事の時点で競争でした。だから、今は若い衆に「とにかくごはんを3杯は食べろ」とけしかけています。

二宮: しっかりとした食事が、初土俵から1359回連続出場(歴代6位)という記録につながったんですね。
錣山: 兄弟子の霧島関(現・陸奥親方)も決して体は大きくありませんでしたから、あずきをごはんにかけて食べたり、いろいろ取り組んでいましたね。引退する直前まで、ステーキを2キロも食べていました。そのくらいの馬力がないと、相撲にも勝てませんよ。

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