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佐々木俊尚×牧野洋「『当事者の時代』とジャーナリズム」対談 第1回「なぜ日本の新聞社の報道はここまで残念なのか」

瀬尾: 本日は佐々木俊尚さんと牧野洋さんに来ていただいています。佐々木さんについてはもう皆さん、ご紹介も必要ないと思いますが、牧野さんには「現代ビジネス」で「ジャーナリズムは死んだか」という連載を長く続けていただいています。

 その連載コラムが今回『官報複合体』という本になりまして、講談社から出ています。かなり反響をいただいていて、増刷がかかってすでに2万部出ているということですね。こんなに堅い本がこんなに売れていいのか、というところなんですが(笑)、僕も連載から勉強させていただいていて、毎回原稿をいただくのがすごく楽しみでした。

 現代ビジネスも、新しい時代のジャーナリズムをどう作るべきか、ということを模索しながら作っているんですが、牧野さんのこの本のテーマのひとつは日本の記者クラブや報道の問題で、もうひとつはアメリカのジャーナリズムは今、デジタル化の流れのなかでどういうことをしているのか、という話が出ていて、この辺もたいへん興味深く読ませていただきました。

 今日は佐々木さんとの対談なので、その辺のお話も飛び出すんじゃないかとたいへん楽しみにしています。では、佐々木さん、よろしくお願いします。

佐々木: 牧野さん、今日はよろしくお願いします。では、牧野さんのプロフィールからお話に入りたいんですが、1960年生まれということなので、僕より1才年上ですね。入社は何年でしたか?

牧野: 1983年です。

佐々木: 僕は大学に4年ほどよけいに行っていたので(笑)、1988年の入社なんですが、新聞社では入社年次を言うと何となく雰囲気がわかってしまうところがありますよね。