田原総一朗のニッポン大改革

田原聡一朗がウッドフォード元社長、「スクープ記者」山口義正氏に聞くオリンパス事件の深層 第3回「日本には『サムライ』と『愚か者』しかいない」

2012年05月13日(日) 田原総一朗
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田原: 12月6日に、オリンパスの第三者委員会が調査報告書を発表していますが、この調査報告書は山口さんも読んでいますよね。これを読むと、山口さんが『FACTA』にお書きになったこととほぼ同じ内容でしたよね。

山口: 僕が書いた記事よりも、はるかに詳しく突き詰めた内容になっていたと思います。

田原: それを見てどういう感想を覚えましたか?

山口: これは、捜査関係者ですら「よくもここまで調べたな」と感心するほどの内容だったと聞いています。

田原: バブルのときの投資で1000億円の損失を出して、それをごまかすために2億円程度の売上の会社を700億円で買収した、さらにイギリスの会社も買収したということがみんな書いてありますよね。それで山口さんは「よくもここまでやったな」と思ったわけですね。さあ、12月6日にオリンパスの第三者委員会が調査報告書を発表しました。これを聞いてウッドフォードさんはどういうふうに判断されましたか?

ウッドフォード: 私は事態の成り行きについてかなり懐疑的に思っていて、あまり期待していませんでしたが、その報告書が上がってきて、内容がとても充実したものだったので、本当にびっくりしました。もちろん内容もそうなんですが、その率直なトーンについても驚きました。よく日本人は遠回しな表現や婉曲法が好きな国民だと言われるんですが、甲斐中さんのあの口調は「芯まで腐っている」「イエスマンばかり」「汚染されている」というような直截な表現で、本当によくやってくれたと、本当に甲斐中さんには感謝しております。これで本当に事態は動くだろう、と期待しました。

田原: わかりました。では山口さん、菊川さんをはじめとする人々が逮捕されたのはいつ頃だったんですか?

山口: 年明け頃ですね。

田原: それで21日に地検と警視庁が強制調査をして、この辺から警察が本格的に乗り出したわけですね。そのときの感想はどうでした?

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