経済の死角

風雲急!結局、次はこの人らしい
橋下徹が総理大臣になる日

2012年05月07日(月) 週刊現代
週刊現代
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 橋下徹は常に怒りに満ちている。血税を食い潰して恥じない怠慢公務員たちに。机上の空論ばかりの批判者たちに。その怒りが今、社会の声なき声とシンクロし始めた。何かがもうすぐ爆発しそうだ。

「てっぺん」を目指す

 橋下徹・大阪市長の側近の一人は、本誌の取材に対してこう話した。

「橋下は市長に就任した当初、国政への進出を否定しました。しかし橋下という男は、前の約束などまったく関係ない、融通無碍な人物です。いつでも『時代は変わったんですよ』『何、古いこと言ってるんですか』と、こうくる。もともと彼が総理を狙っているのは間違いないこと。この国の〝てっぺん〟を目指すことしか考えていない」

 橋下徹42歳、東京都渋谷区生まれ。幼少期に両親の離婚、父親の自殺などの苦難を経験する。母子で大阪府吹田市に移り住んで後は、府内屈指の進学校・北野高校に入学してラグビー部を率い、全国大会にも出場。早稲田大学政治経済学部卒業後、司法試験に合格、弁護士となった。

 弁護士時代は、異様にパワフルな仕事ぶりと、歯に衣着せぬ発言で物議と人気を博し、テレビ出演を繰り返すことで知名度を上げた。'08年に大阪府知事就任、'11年に「大阪都構想」を引っさげて大阪市長に転身し、現在に至る。

「とにかく仕事ばかりしている。橋下さんとメールで仕事の打ち合わせをしていると、1日の最後にメールが送られてくるのは深夜の2~3時ごろ。次に返信が来るのが朝6時なんです。つまりそれだけしか寝てない」(大阪府職員の一人)

 3~4時間ぶっ続けの会議を平気でこなし、仕事の合間にはツイッターで絶え間なく発信を繰り返す。批判者を挑発し、逆上させたうえで徹底的に論破、しかもその経過を逐一衆目に晒し、叩き潰す。

「よく、『誰それが橋下のブレーンだ』とか言われますが、そんな人はいません。彼は他人の話を聞くような人間じゃない。自分が『こうだ』と思ったら絶対に変えない。ただ、普通はそれが排除の論理に繋がり、気に入らない奴は全部飛ばす、みたいなことになるのに、橋下さんにはそれがない。白い猫でも黒い猫でも受け入れるところがある」(橋下氏周辺)

 橋下氏のかつての部下の一人は、同氏の性格をこんなふうにも語る。

「会議で橋下さんの主張を『違います』と真っ向から否定してしまうと、必ず正面衝突する。でも、いったん橋下さんの意見を聞いて納得した態度を見せ、そのうえで『こういうプランもあります』と提案すると、きちんと話を聞いてくれる。要するに〝真っ向否定〟だけではダメなんです」

 一見、きまぐれで好戦的、自分勝手だが、意外な懐の深さがある。そして圧倒的に精力的で、働き続けていつまでも疲れない男。それが橋下徹という人物だ。

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