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週現スペシャル知らないのは患者だけ
怖くて書けない「病院の裏側」

週刊現代 プロフィール

「儲かる患者さんの代表は生活保護を受けている人。患者の負担はゼロで医療費はすべて国が払うから、取りっぱぐれが絶対にない。生活保護の人だけを受け入れている病院もあります」

 人工透析も、病院にとっては重要な収入源。一度やり始めたら、一生透析に通うことになるからだ。

「診療報酬の改定で、点数がやや下がったとはいえ、やはり透析患者を抱えるメリットは大きい。医師の間では〝定期預金〟と言っています」(都内の開業医)

カネになるか、ならないか

 人工透析の患者は年々増加し、現在は約30万人もが治療を受けている。その原因は糖尿病の増加にあるが、もう一つ、こんな恐ろしい理由があるという。

「病院の収入を確保したいあまり、本当に透析が必要かどうか疑問のある患者でも、透析にしてしまうケースがある。そもそも透析の基準自体が曖昧なんです。臨床症状、腎機能、日常生活の障害程度を点数化して、合計60点以上なら透析になるのですが、日常生活の障害程度なんて医者のさじ加減でどうとでも評価できる。腎不全を予防できる患者さんでも、きちんとした生活指導をせずに、透析になってしまうことも多い。だから日本は、世界で最も透析患者の多い『透析天国』と言われているんです。一度透析に移行してしまったら、続けなければ死んでしまいますから、セカンドオピニオンは絶対必要だと思いますね」(同前)

 不必要な投薬や治療で儲けるという手法もあれば、ありえない「節約」で経費を浮かす手法もある。都内の大学歯学部講師が言う。

「あまり知られていないことですが、歯科医院でB型肝炎やC型肝炎に感染するケースがあるんです。原因は器具の消毒。オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)で消毒すべきものを、節約してアルコールに浸けただけで使い回す病院があり、その器具から感染するのです」

 もし、感染ルートが不明な肝炎に罹っていたら、過去の歯科治療を疑ってみる必要があるかもしれない。

 厚労省が2年ごとに改定している診療報酬も、医療を大きく左右する。病院は診療報酬が高いものに、より熱心になるからだ。たとえば、腹腔鏡手術は点数が上がった。そうなると、経験が浅いにもかかわらず、積極的に実施する病院が増えてくるのだ。

 開業医が掲げる診療科目も、この診療報酬と密接に関連している。医師免許を持ってさえいれば、自分の専門に関係なく、さまざまな診療科の看板を掲げられる。内科医が、眼科や消化器外科の看板を出すこともできるのだ。