『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』著者:適菜収 なぜ日本人は騙され続けるのか? 【第1回】

2012年04月25日(水)
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 私たちの社会はどこかで大切なものを見失ってしまったのではないか?

 ある危険な一線を越えてしまったのではないか?

 そう感じると同時に、この怒りが今の世の中では共有されないことも感じています。

 ニーチェは言います。

今日最も深く攻撃されているもの、それは伝統の本能と意志とである。この本能にその起源を負うすべての制度は、現代精神の趣味に反するのである」(『権力への意志』)

『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』
著者:適菜 収
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 《今日最も深く攻撃されているもの》

 《現代精神の趣味に反するもの》

 《反時代的なもの》

 今の時代がどこかおかしいと感じるなら、むしろそちらに目を配る必要があるのではないか?

 「まともな時代」「まともな人間」「まともな文化」とはなにかと考えてみる必要があるのではないか?

 そう考えたのが、本書を執筆した動機です。

全国に発生した変な知事

 現在、全国に変な知事が続々と誕生しています。

 一九九五年に東京都で青島幸男(一九三二~二〇〇六年)、大阪府で横山ノック(一九三二~二〇〇七年)が相次いで当選し、タレント知事ブームが発生しました。結局彼らはグダグダでしたが、青島やノックには本業の実績がありました。

「青島やノックなら期待できそうだ」と有権者が勘違いしたとしても、それほど不思議なことではありません。

 しかし、二〇〇七年の宮崎県知事選挙で東国原英夫が当選したあたりで、完全に社会の防波堤が決壊します。そのまんま東は芸人としてなにか実績を残したのでしょうか?

 それ以前に「そもそも芸人なのか?」という疑問が残ります。冠番組も芸と呼べるようなものも特にない。芸歴より目立つのは犯罪歴です。

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