大反響! 高校生にかけがえのない夏を
海外大学のサマースクールへ挑戦し、グローバル体験を成功させるにはどんな準備が必要か?

 前回大きな反響を呼んだ、ハーバード大学のサマースクール紹介。今回はハーバード大学以外の有意義なサマースクールについて、ハーバード大学のサマースクールにお嬢さんを送り込んだ加藤さん(仮称)に聞いてみた。お子さんにひと夏のグローバル体験を持たせる機会についてぜひ参考にしてほしい。

――前回お聞きしたハーバードSSP以外に、海外大学で行われる中高生対象サマースクールにはどんなものがありますか?

加藤 スタンフォードにもハーバードに似たものがあります。それはHigh School Students, ages 16-17プログラムというもの。これはTOEFL iBTに加えてPSATまたはSATのスコア証明書も提出せねばならず、ハーバードSSP同様、それなりに競争率の高いものです。

 そういった、いわば学部入試に準じた出願手順を経るものもあれば、選考基準を厳密に定めず気軽に参加できるものや、ESLコース(英語が母国語でない生徒向けの英語クラス)を設けているものもあります。

 あるいは、オックスフォードのUniversity Preparation: 16-18sのように、世界の大学入学試験であるIELTSやSATの攻略法を学ぶものもあります。大学名を冠したプログラムの中には、大学が主催するものと、施設は大学のを使用するけれども運営する母体は別業者というものがあるので、ご留意ください。

――帰国子女でない日本人中高生にとって大きなハードルとなるのがTOEFL。これを、受験しないで参加できるプログラムには、どのようなものがありますか?

加藤 アメリカやヨーロッパの様々な大学を舞台に行われるサマーディスカバリーは、とてもお薦めです。高校生のみならず、日本の中学3年生にあたる9年生からアプライできるコースがいくつかあります。

 内容も多岐にわたり、例えば、ペンシルバニア大学で調理学の実習付きコースや、イタリアのフローレンス大学でファッションデザインのコースなどは、大人でも参加したくなるくらい楽しそうで魅力的です。

加藤 スポーツのコースもありますし、UCLAとミシガン大学の共催のものまであります。どのコースも、各大学の寮に寝泊まりします。NYU(ニューヨーク大学)はじめ大学の履修単位が獲得できるものや、近隣大学への見学ツアーが組み込まれたものもあります。その他、ちょっとユニークなプログラムとして、UCバークレーやノースウェスタン大学などでいろんな職業体験ができるものもあります。

知っておくべき4つのハードル

――面白そうですね。日本の中高生も積極的に参加してもらいたいですが、ネックになるとすれば、どんな点が考えられるでしょうか?

加藤 4つあると思います。第1に『英語』です。TOEFL iBTのスコア提出が必須の大学の場合、ハーバードSSP100点、スタンフォード85点など、大学側の要求レベルはかなり高めです。よしんばTOEFLが出願条件に入っていないとしても、やはり英語は話せたほうがいいです。子供たちに早いうちから英語能力を獲得させてしまえば、中高生での夏休みの選択肢をグンと増やせます。

 第2に『開催時期』です。海外大学のサマースクールは大抵、欧米のほとんどのハイスクールやインターナショナルスクールが夏休みに入る6月下旬から始まります。日本の学校はその頃まだ1学期の途中ですから、参加するには長期欠席せざるを得ません。

 第3に『費用』です。サマースクールは一般に、奨学金のバックアップがありません。例外としてハーバードSSPは奨学金枠が設けられていますが、海外の高校生には適用されません。

 サマースクールの費用の目安は、1週間あたり1400~1800US(11万円~13万円)ドルくらいです。3週間で5000ドル(40万円)前後、ハーバードSSPは7週間なので10000ドル(80万円)ほどかかります。

 第4に『課外活動』です。一部の大学サマースクールでは、選考にあたって、学業成績以外に課外活動を重視します。ハーバードSSPは、スポーツやアクティビティ、最近読んだ本の感想などについて、複数の短いエッセイを書く欄がアプリケーションフォームに設定されています。スタンフォードは、自分がやってきた課外活動を8個申告します。ふだん学業成績を維持するばかりに注力してそれ以外の活動歴が乏しいと、戸惑うかもしれません。

加藤 実は、第2に挙げた開催時期について、ある方から、とても嬉しいご報告がありました。今夏のハーバードSSPに、日本の高校1年生が2人アプライして見事に合格し、高校が、「ハーバードSSPに行くのなら」と、1学期途中からの長期欠席を認める配慮をしてくださって、参加できる見込みが立ったそうなのです。

 過去に、とある難関高の生徒が、同じケースで長期欠席を認められず、ハーバードSSPに合格しながら涙をのんであきらめたのを知っている私は、感無量でした。

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