ヤクザやニートが告白 「生活保護の〝不正受給〟」急増の実態!

2012年04月22日(日) フライデー

フライデー経済の死角

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 だが近年、この生活保護の実態が大きく様変わりしている。保護受給者が急増しているのだ(前ページの表参照)。'95年には1ヵ月平均約88万人だったのが、今年は209万人を突破。終戦後の混乱期、1951(昭和26)年の204万人を超える水準に達している。これにともない、保護費の支給総額も増加の一途を辿っている。'00年には2兆円を下回っていたが、今年度は、過去最大の3兆7000億円を上回る見通し。大変な財政負担となっているのだ。

「受給者や保護費が急増している要因の一つに、不正受給があります」

 こう指摘するのは東京・台東区議会議員で、生活保護の問題を追及している阿部光利氏(みんなの党)だ。

「不正受給は、いまや社会問題です。例えば大阪府警は今年の2月7日に、大阪市住吉区から6年半にわたり3200万円の保護費を騙し取っていた40代の露天商の男を逮捕しました。

 この男は年収1000万円以上あり車も2台所有していたにもかかわらず、『俺は病気で働けない』と虚偽の申告をして、自分と次男の分を月に数十万円も受け取っていたんです」

 厚生労働省によると'09年度に不正に保護を受けたケースは全国で1万9726件、被害額は102億1470万円。'10年度はそれぞれ30%近く増加し、2万5355件と128億7426万円にのぼる。だが、この数字はあくまで判明した分にすぎない。

家族の口座に200万の〝隠し貯金〟

 現役のヤクザである鈴木剛司氏(40代、仮名)が、自らのケースを語る。

「保護を受け始めたのは、覚醒剤の所持でパクられ組も破門になり、刑務所の中で『出所したら生活保護もらいなよ』と同房のヤツに言われたのがきっかけ。地元の市役所に行って相談すると、『ヤクザを辞めたという証拠を持って来てください』と言われました。俺は笑って、『破門状くださいと組長に頭を下げることができると思いますか』と反論しましたよ。結局、1週間ほどで申請は受理されました。ただ受理された直後に今の兄貴分に誘われ、またヤクザ稼業を始めたんです。役所には報告していません。ヤクザとしての稼ぎに加えて、保護費をくれるんですから、そりや黙っておきますよ」

 市のケースワーカーは月に一度のペースで自宅に来て、就職活動の状況などについて細かい説明を求めるという。だが鈴木氏は、のらりくらりとかわす。

「一応、就職活動しているフリはします。ケースワーカーが来る前日に、適当な就職サイトを検索。会社名を書いたリストを見せて、こう言うんです。『いろいろ当たってはいるんですが、最近身体の調子が悪くてうまくいかないんです』と。俺の知り合いには、役所に通帳を見せ収入がないと言って保護を受けていながら、家族の口座に200万円の貯金を隠しているヤツもいますよ。一緒に住んでいない限り家族が調べられることはありませんから、こうした不正も可能なんです」

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